第8話~喧嘩~

で? おまらの名前は?」

と言っても気にしないわけには

いかないので一応、聞いてみることにした


「なんだい?僕のことを忘れたのかい?

佐藤一だよ、ちなみにギルド長だよ」


中肉中背、金髪のお兄さん

こいつは知っている

転移した直後にみんなの

まとめ役をしていたやつだ


「俺のこと忘れやがって・・

俺は佐藤二朗だよ」


また佐藤かよ・・・兄弟なのか?

目元がキリッとした坊主頭の

青年、歳は同じぐらいか?


「私のこと覚えてないの?

佐藤三子よ」


佐藤・・・佐藤・・・さとうううううう


ボンキュッボンで露出多めの服を着た

赤いカールのかかった長い髪が

特徴のえっちなお姉さんだ

年は20台後半ぐらいかな?

しかしなんだこれ?


「三兄弟?」


「「違う!」」


三人が口をそろえて言う、

息ぴったりなところとか

まさに兄弟だと思うんだが

しかし佐藤が三人・・・

佐藤さんで覚えよう。


「そういえば、ほかのメンバーは?」

健太が佐藤さんに問いかける

確かにほかのメンバーが見当たらない


「他のメンバーはみんな同じ

依頼を受けてここにはいない」


「同じ依頼?」


「大商人の護衛だ。」


「でもなんでそんな大人数で?」


「なんでもやばい奴に

殺人予告を出されたみたいでな。」


「やばい奴?」


「刺殺王アルベルト・ガンマだ。」


その名前を聞いた瞬間

健太の表情が曇った気がした





「どうした健太、そんなやばい奴なのか?」


「この国で四大悪人と呼ばれている

うちの一人で、強者を殺すことに

至上の喜びを感じる快楽殺人鬼、

毎回殺人予告を出して

集まった護衛者を次々と殺して

きたとんでもない奴だよ」


「そうだ、俺たちも実はこれから

その以来のために出発するところなんだ

お前たちも行くつもりなら酒場の掲示板に

まだ依頼書があったはずだ」


「どうする?俊太」


刺殺王か・・・まあこのまま野放しに

していくわけにはいかないな


「よしやるぜ」


「そういうと思ったよ

もちろん僕もついていくよ」


「そうか二人とも受けるか

俺たちはそろそろ出発する

また後で合流しよう」


「そうだな」


そうして佐藤さんはギルドを後にした


「じゃあ俊太、僕たちも依頼にを受けにいこう」


「そうだな俺の異世界での初仕事

ワクワクするぜ」


「あ、そうだ俊太これ」

健太がポッケから渡してきた

のは、銅色のバッジだった


「これは?」


「冒険者バッジだよ

これがなくちゃ依頼は受けられない

からね。」


「お!ありがとう」

俺は健太からバッジを

受け取り、早速酒場に向かうのだった。


~酒場~


ここには多くの冒険者が集まる

そのため依頼書が貼れる。

強大な掲示板のようなものが存在する。

その掲示板から依頼書をはがし

受付に持っていくと依頼が受けられる。


「なあ、思たんだけどさその依頼って

俺らでも受けられるのか?」


依頼と言っても誰でも受けられるわけではない、

冒険者には階級が存在する。

下から四等冒険者、三等冒険者、二等冒険者

一等冒険者、特等冒険者の五階級だ


四等は登録さえすれば誰にもなれる

ちなみにバッジの色は銅色


三等はある程度の依頼をこなせば

すぐになれるらしい、

バッジの色は緑色


だが、二等からはかなり基準が厳しくなる

理由は二等からは国から依頼料とは別に

給料が支払われるからだ

で、バッジの色は銀色


そして一等も給料が支払われる

しかも依頼など一切こなさなくても

暮らしていけてしまうほどの給料らしい

バッジの色は金色


そして特等に至ってはなれるの人数が

決まっている、その人数僅か10人

枠を奪うにはその10人より明確な

活躍をするか、公式の場で決闘を

して、特等冒険に勝利する以外に

特等になる方法しかない

バッジの色は黒色


で、俺たちはもちろん最下級の四等冒険者

である、そんな俺たちが刺殺王からの護衛

なんて依頼受けらるのだろうか?


「大丈夫だよ俊太、ほら、これ見てみて」


健太が俺に依頼書を手渡す


ふむふむ


階級は問いません。

依頼料1000ゴールド。

二等以上の方は報酬三倍

討伐成功者には30万ゴールド



・・・30万ゴールド?日本円換算で

3000万円?新築一戸建てが、買えしまうではないか

これはすごいじゃないか


「とりあえず受付に持っていこう。」


俺たちは受付に向かった




しかし、待ち受けていたのは長い行列

いつもこんな感じなのか?


「お前らも刺殺王からの護衛か?」

2メートルはありそうな大男が

話しかけてきたよく見てみると

バッジの色は銀色つまり

二等クラス実力者ということだ


「もちろんそのつもりだ」

俺は自身満々に答えるが

俺たちのバッジをみて

指を指しながら笑い出す


「ハハハハ!よく見たら四等じゃねーか

辞めておいたほうがいいぜ」

「あん?舐めんてんじゃねー」

俺はそいつを睨みつける

「俊太、落ち着いてここで

喧嘩なんか良くないよ」

「あんだ?やるってのか?」

「あん?やってやろうじゃーねかー」


「俊太さっき戦ったばかりじゃないか」

「健太ここは譲れねー黙っていてくれ、

おい、お前表出ろ」

「四等、あんまなめてると、殺すぞ?

やってやろーじゃねーか」


そして俺は表に向かっていった

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