第二章、その六 感動の大河ドラマ巨編⁉『呪われた城主とくだんの巫女姫』

 ふと気がつけば、今回の『新たなる君』は、広々とした室内の畳の上に座していた。


 着ている衣服こそ先ほどまでと同様に巫女装束であったが、君を取り巻く状況のほうはまったく様変わりしていた。


 高い天井や広大な室内を取り巻く多数の襖には幽玄なる水墨画が描かれており、君を取り囲むようにして左右に列をなして座しているのは、皆頭髪を独特の形に結い上げた和服姿の厳つい男たちであった。

 そしていわゆる土下座の形で平身低頭している君の正面の一段高くなっている上座には、他の者たちよりも一際豪奢な装いをした精かんな顔つきの青年が、日本刀を掲げ持った少年を背後に従え威風堂々と座していた。


 そう。その有り様はまさに歴史小説や大河ドラマ等でお馴染みの、戦国時代の大名の居城の大広間等の謁見の場における、若き城主とその重臣たちによる軍議の場面シーンそのものといった趣であったのだ。


「──まったく、我が殿ときたら、物好きなものよ」

「わざわざ御身一つで危険を冒して、秘境中の秘境である幸福な予言の巫女の一族の隠れ里へとたどり着かれて、どんな巫女でも手に入れ放題だったというのに」

「よりによって、忌み子たる『くだんの娘』を連れて帰って来られるとは」

「こやつめは不幸な予言しか告げず、仕えたあるじを必ず死に至らしめると言うではないか」

「いったい殿は、何を考えておられるのやら」


 主君の御前だというのにいかにも憤懣やる方なしといったふうに、口々に愚痴をこぼす重臣たち。

 しかしそれも上座からの一喝により、完全に沈黙してしまう。


「──静まれ」


 その若々しくも威厳に満ちあふれた声を正面から浴びて、君はいまだ幼く小柄な身体を硬直させるものの、ほんのすぐ目の前に座している青年のほうは今度は一転して穏やかな口調で、君に向かって親しげに語りかけてくる。

「そのように畏まる必要はない、巫女殿。構わぬ、おもてを上げられよ」

 その言葉に促されておずおずと顔を上げた君は、そこで初めて青年君主とまともに見つめ合うことになる。


 その時脳裏に浮かび上がる、無数の未来の光景ビジョン


 もちろんそれらはすべて、目の前の青年に関する不幸な未来における有り様であったが、中でもいくさと思われる状況においての光景ビジョンはすべて、彼が討ち死にするものばかりであった。


 それについては常に死と隣り合わせにある戦国武将の運命としては別段不思議はないかとも思えたが、この青年ときたらいかにも日常的な状況においても、絶えず災難に見舞われる運命に取り憑かれているようで、不幸な予言の巫女である君ですらもこれまでお目にかかったことのないほどの、いわゆる『不幸体質』の持ち主であることを思い知らされる。

 だからつい、君は心の中で、密かにつぶやいてしまう。


 ──自分はまた、おのが仕えた者を不幸のどん底に陥らせて、失ってしまうのか、と。


 そのようにあれこれと考えを巡らせている君を尻目に、青年武将は彼の片腕とも目する老臣に向かって命を下す。

「これより近日中に攻め寄せてくるものと思われる、隣国の大軍に対する軍議を行う。資料をこれに持てい」

「お、お待ちください、殿! このような部外者がいる前で、我が軍の命運を左右する軍議を行うなどとは。まずは人払いを!」

 君のほうへ視線を向けつつ、慌てふためいて若き主君に物申す重臣。


「何を申す。巫女殿にはこれより私の軍師となってもらうのだから、むしろ軍議の場にいてくれなければ困るではないか?」


 一瞬にして静まり返る、大広間。

 それほどまでに青年の言葉は、意表を突く埒外のものであったのだ。

 もちろんこの場で最も呆気にとられてしまったのは、他ならぬ君自身であったろう。

「何を、お戯れを!」

「そのような小娘を、軍師になされるですと⁉」

「しかもそやつは我らに災いをもたらす、くだんの娘なのですぞ!」

「何より不幸な予言しかできない者に、勝利の未来を占うことなぞ、できるはずが無いではありませんか⁉」

 主君のあまりに不可解なる台詞を受けて、堪らず騒ぎ出す重臣たちの非難の言葉に、君は更に身を縮こめる。


「──ええい、静まれと申しておろうが⁉」


 その時上座から轟き渡った先ほど以上の大音声に、とたんに恐れをなし、一斉に畳に額をこすりつけるようにして畏まる家臣団。

「は、ははー‼」

「も、申し訳ございません、殿!」

「いいから爺、その娘に現在我が軍を取り巻いている状況と、先日の軍議で取り決めた隣国の侵攻に対する対応策について、詳しく語り聞かせてやるのだ」

「はっ! 直ちに!」

 主君の命を受けて、君に向かって渋々ながらも語り始める老臣。

 君は何が何やらわけもわからず混乱しつつも、その言葉に一心に耳をそばだて細大もらさず頭に入れていく。

 そして話がすべて終わるや、青年武将がおもむろに、君へと語りかけてくる。

「どうだ、話としてはそんなところだ。そちの忌憚のない意見を聞かせてもらえないか、軍師殿?」

 そのように君自身に何の断りもなく、一方的に軍師呼ばわりされることにはいろいろと不満があったものの、答えを返すこと自体は容易かった。


「──まったく話になりませんね。私にはあなたが討ち死にし、この城が攻め滅ぼされる未来しか視えませぬ」


 そのあまりにも歯に衣着せぬ物言いに、とたんに騒然となる大広間。

「何だと!」

「言うに事欠いて、殿が隣国の兵ごときに討たれるなどと!」

「小娘風情が、場をわきまえろ!」

 その怒りようときたら、主君の御前でなかったら、今にも君を斬り捨てんとするかのような勢いであった。

 しかし意外にも当の『主君』殿だけは、面と向かって暴言を吐いた君のことを、むしろ我が意を得たりといった感じの至極満足げな表情で見つめていたのである。

「ほう、そうか。良ければ詳しく聞かせてはくれまいか、そのそちが視たという、未来の有り様を」

 青年武将の意外にも泰然とした言いように思わず動揺するものの、君はすぐに落ち着きを取り戻し滔々と語り始める。


「まず第一案の城を出て正々堂々と正面から相対するなぞ言語道断です。ただでさえ数に勝り鉄砲隊まで擁する敵軍とほとんど障害物の無い平地で戦おうなんて、自ら的になりに行くようなものです。さりとて第二案の伏兵を裏山に忍ばせて敵軍を挟み撃ちにするという案も、断じてお薦めできません。そのくらいのことは敵軍にとっても予想のうちであろうし、数に劣る我が軍がいたずらに兵を分けたりすれば、各個撃破されてしまうだけです。もちろん第三案の籠城策も、己で己の首を絞める結果となるだけでしょう。何せ隣国のほうが上流に位置しているのだからして、領内を流れる川という川に毒でも流されてしまえば一巻の終わりです」


 そのように言い切り話を終えるや、年端もいかない娘の口から飛び出したあまりに予想外の的確なる指摘の数々に、呆気にとられ完全に静まり返ってしまう重臣たち。

 それに対して、自分が中心になって考案した策をこっ酷く否定されたというのに、相変わらずただ一人余裕の表情を保ち続けている青年武将。

「ふむ。だったら長年の友好国である別の隣国に、救援を求めるというのはどうだ? これなら同じ挟み撃ちでも、先ほど指摘された数の問題を解決できると思うが?」

「その隣国までも敵に回ったら、どうなされるのですか。今は裏切り騙し討ち上等の戦国の世なのですよ? 敵国のほうが優勢と見られる現状においては、その可能性は非常に高いかと思われます。何せ誰だって、どうせなら勝馬に乗りたいと思っているでしょうしね」

「ううむ、確かにあり得ぬ話でもないな。それなら、こういうのはどうだ?」

 何度君にそっけなく意見を否定されようとも、青年武将のほうは少しも懲りずに、矢継ぎ早に新たなる策を披露していく。


 次第に熱を帯びていく、歴戦の武将と幼い少女との、二人だけの論戦。


 その有り様を最初は胡乱な表情で見守っていた家臣たちであったが、この乱世において小国のあるじでありながら巧みに生き抜いてきた、軍略においては天才とまで讃えられている自分たちの主君と互角に意見を闘わせていく君の姿を見せつけられているうちに、いつしか目の前の年端もいかない少女が類いなき名軍師であるかのようにも思い始めていくのであった。


「──どうだ。この策であれば、間違いないであろう?」

「ぐっ」

「ほう。さすがの軍師殿も、この策に関しては不幸な未来を視ることはできぬようだな。それは重畳重畳」

 いかにも悔しそうにほぞを噛む君を見て取って、勝ち誇りにやつく青年武将。

「いったい何ですか、その策は? すでに隠居なされているお年寄りの方やいまだ幼いたちに武装させて大挙して騎馬で城を出て行かせて、いかにも主力が城を打ち捨てて逃げ出したように思わせておいて、総大将であるあなた様を始めとして武将の皆様が全員女装して、まるで城内には女しか残っていないかのように見せかけて、降伏宣言をしないままに敵軍をまんまと城内に引き入れた後に、隙を見て討ち取ってしまおうなんて。こんな騙し討ちのようなやり方をしようなどとは、あなたには武将としての矜持は無いのですか? それによりによって女装した相手なぞに討たれてしまったりしては、あまりに敵軍の皆さんが可哀想ではないですか⁉」

「おやおや、今は裏切り騙し討ち上等の戦国の世だと申したのは、そちのほうだぞ? それにこの策に関しては、不幸の未来とやらがまったく視えなかったのだろう?」

「うっ」

「となれば、まさにこの策こそが、ということではないか?」

「そ、それは確かに、そうでしょうが……」

 その鋭い指摘に、君はいまだ納得がいかないながらも、思わず口ごもってしまう。

 そこに口を挟んでくる、件の老臣。

「お待ちください、殿。なぜにその小娘──もとい、殿が不幸な未来を視ることのできなかった策が、必勝の策となるわけなのですか?」

 同様の疑問を抱いていたのか、一斉にうんうんと頷く家臣たち。


「いい質問だ。実はな、そもそも『不幸の予言』なぞと呼称していること自体が間違いなのだ。何せ誰の身の上であろうと、どんな状況であろうと、必ずそこには『不幸な未来』が潜んでいるのだからして、予言というものは必然的に不幸な未来を占うことになって当たり前なのだ。何もかも思い通りになり誰もが幸せになれるめでたしめでたしの未来なぞ、おとぎ話の中にしか存在していないのだよ。よってもとより不幸な未来しか視ることのできないという軍師殿は、むしろ予言の巫女として正しいあり方を実践しているわけなのだ。もちろんこれは今回のいくさにおける軍略においても同様で、我が軍にとって何の危険も生じない必勝の策なんぞはけしてあり得ないのであり、それゆえに我らが考案した軍略一つ一つに対しての彼女の不幸な未来を予知する力に基づいての指摘こそは、まさに一つの策ごとに潜んでいる重大なる欠点を抜け目なく洗い出してくれているようなものなのであり、しかもそれを踏まえて新たなる対応案を提案した場合においても、更に弱点があるならばちゃんと指摘してくれるといった次第で、これほど軍師としてふさわしい資質の持ち主もいないであろうよ。そのようにあらゆる不幸な未来を視ることのできる彼女が──つまりは、どのような戦術に対しても欠点を見いだすことのできる彼女が、何も予知することができないというのなら、その策こそが何ら欠点のない、『必勝の策』ということになるではないか? ──もちろん、未来というものには無限の可能性があり、どんなに必勝の策と思われるものであろうとも何らかの弱点が潜んでいる可能性があり得るのだからして、今回の策についても罠であることに気づく者も敵軍の中に存在するかも知れないが、それこそ彼女自身が言っていたように、総大将である私自らが女装し城を明け渡して騙し討ちをするなどという、戦国武将にあるまじき恥知らずの奇策を弄することなぞよもやあり得るとは思われず、敵軍のほうの大方の『常識的意見』によって、極少数の『正解』に気づいた者たちの疑問を、勝手に払拭してくれるというわけなのだよ」


 そうして青年武将が立て板に水を流すようにして長々と語った解説が終わるや、文字通りに目から鱗が落ちたようにして、方々で納得しきりの表情を浮かべる重臣たち。

 そしてそれは、君自身も同様であった。


 何と君は感極まり、我知らずに涙すら流していたのだ。


 それも当然であった。

 生まれてこの方ずっと不吉な『くだんの娘』と罵られて、同じ一族の者たちからも忌み嫌われてきたのである。


 そんな君に対して、不幸の予言を告げることこそ予言者として正しい姿であり、何よりも軍師として役に立つとまで言ってくれたのだ。


 そう。こんな自分にも、生きる価値があるのだと。


 その時君は、心の中で誓うのであった。


 予言の巫女としても軍師としても、己のすべてを目の前の青年に捧げることによって、必ず彼を真に幸せにしてみせると。


   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑


「──なぜです、なぜ命を失ってしまう可能性が非常に高いというのに、あえて自ら死地に赴かれるのですか⁉」


 あれから十数年後、すっかりにょしょうとしてあでやかに成長した君は二人だけの彼の私室にて、戦装束に身を包んでいる今や男盛りを迎えた主君へと、文字通りすがりつくようにしてまくし立てた。


「……仕方なかろう。こたびのちょうせん出兵は、太閤たいこう殿下自らの御沙汰なのであり、拒否することなぞ許されぬのだ」

 悲痛な表情でありながらも、すでに覚悟の上のことと、きっぱりと言い放つ主君。

「そもそもこれは無駄な争いでしかありません。せっかく国内が平定されたばかりだというのに、くにに攻め込む必要なぞどこにあると言うのです? しかも朝鮮の背後には大国みんが控えているのですよ。もはや私にはあなた様を始めとする我が国の武将の皆様が、次々に異国の地で果てゆく姿しか視えませぬ!」

「そうは申しても、殿下の命に背けばすぐにでもお家お取り潰しの憂き目に遭うだけであろう。しかし出兵に応じればたとえかの地で私が果てようともこの家自体は絶えることなく、いまだ幼い我が息子が立派に後を継いでくれようぞ」

 だがその跡継ぎ殿は、かつていきなり軍師を拝命して戸惑いつつもまったく遠慮することなく忌憚のない意見を言うことで君自身も大いに貢献した、例の『女装大作戦』によってあえなく討ち滅ぼされてしまった、隣国の総大将の忘れ形見の娘が生んだ男子なのであり、目の前の主君亡き後、その奥方様と跡継ぎ殿の支配体制となってしまえば、文字通り『親の敵』の一人と目されている君は、追放等の憂き目に遭うことが十分予想された。


「……そんな。結局私は、自分の仕えるあるじを、失ってしまうというの?」


「うん? またとは、どういうことだ。そちには私以外にも、仕えたあるじがいるとでも言うのか?」

 思わぬ言葉を耳にして、当然のように疑問を呈する主君に対して、君は以下のように世にも摩訶不思議な話を滔々と語り始める。

 そもそも『夢の中の自分』こそを本性とし、夢の中においても自覚的に行動できる幸福な予言の巫女の一族の一員だからなのか、実は君には文字通り夢の記憶のようなぼんやりとしたものではあるものの、いわゆる『前世の記憶』というものがあったのだ。


 ──否、それは厳密に言うと、けして前世と言い切れるものではなかった。


 なぜなら夢の中の君は、過去だけではなく明らかに未来と思われる状況にあったり、場合によってはくにに存在したりすることもあったからだ。


 そう。その時々において君は、ドイツ第三帝国の夜間ジェット戦闘機のレーダー手であったり、非合法カジノで成り上がっていく勝負師の助手であったり、相場師のアドバイザーであったり、オフロードレースにおけるナビゲータであったり、山岳地や大海原での国際的レースにおける天候予想士であったり、大企業の経営コンサルタントであったり、アメリカ国防省のゲスト相談員であったり、幼いながらもプロ棋士顔負けの天才的『受け師』であったり、引きこもりの女子小学生でありながら実は名探偵の顔も持つ担任教師の心強いワトソン役であったりしたのだ。


 そしてそのすべてにおいて結局君は、真に心許せるパートナーにして実はを、為す術もなく失ってきたのであった。


「……そうよ。しょせん私は、忌まわしき『くだんの娘』でしかなかったんだわ。これからもずっと愛する者に不幸しか与えることができず、己の目の前で見殺しにしていくしかないのよ!」


 まるで初対面の折の幼子に戻ったかのようにして、泣きじゃくり始める君。

 そんな軍師殿の涙に濡れた両の頬を、唐突に武骨な手のひらが優しく包み込んだ。

「そんなことはない。そちは軍師としても予言の巫女としても、立派に務めを果たしてきたではないか。こんな生まれながらに『不幸体質』の私が、この戦乱の世で今日まで生き抜いてこられたのだからな。しかしこたびに関しては、やむを得ない仕儀なのだ。いかにそちが不幸な未来を予言してくれようと、殿下の命に背くわけにはいかないのだからな。いやむしろいくさで死ぬことこそ、戦乱の世の習いであり、武士もののふにとっては本望と言えるであろう。たとえ私が結果的に死んでしまおうとも、そちには責任はまったくないのだよ」

「そんな。だったらどうして私は、このような忌まわしき人外の力を持ちながら、今ここにいるのです⁉ あなたのお役に立てないのなら、私なんか存在する意味は無いではありませんか!」


「……そうだな、だったらこうすればいい。夢の中の話とはいえ、そちには前世の記憶があるとのことであったが、それはそちに限らず人には誰でも別の世にてんしょうする可能性があるということなのかも知れぬ。──例えば私自身も、今よりもずっと平和な世に性懲りもなく不幸体質で生まれ変わって、再びそちに巡り合ったりしてな。その際にはどうか、その『私』のために力を尽くしてはくれまいか?」


「──っ。わかりました。その『あなた』がどんなに不幸な運命を背負っておられようと、どんなに悲惨な状況のもとにおられようと、今度こそ必ず守り抜いてみせます!」

 端整な小顔を涙でくしゃくしゃにしながらも、君はきっぱりと宣言する。


 その約束が果たして数百年後の未来において、現実のものになるとも知らずに。


「うむ、しっかりと頼むぞ」

 そして真摯な表情で見つめ合っているうちに、どちらともなく口づけを交わしていく。


 ──それが君が最後に見た、愛する主君の姿であった。


   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑


 それから。我が国最大の賭け将棋のメッカとして、とうきょうドームの地下に密かに設けられている広大なる対局場、通称『オフ会』。


 そこへ君が一歩足を踏み入れたとたん、さざ波のようなざわめきがわき起こった。

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