「その後は今日ここで話すまで、一言も漏らしたことはない。だから誰も死んではいないはず…少なくともアタシが高校を出るまではね」

 玲歌は言った。氷威は彼女が言ったことを余すことなくまとめたが、

「ちょっと情報が少ないな…」

 そう感じざるを得なかった。それは玲歌もわかっていたようで、

「ごめんなさいね、できるだけ思い出さないようにしてたから。今度親に聞いてみるわ。そしたら連絡する」


「お、メールだ」

 送り主はこの前話を聞いた、滝川玲歌。件名は、呪灯留島の補足説明だった。

「母に聞いたらまた教えてくれたので、その説明をします」

 メールはそれで始まっていた。

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