その三 呪灯留島
壱
「行ってはいけない所ってヤツ? アタシの地元にあるよ」
今日、話をしてくれる人は
「場所はどうでもいいから、どんなことがあったの?」
そう聞くと、玲歌は、
「アタシの同級生が5人死んだ」
ストレートに答えた。そんな事があったのなら、確かに行ってはいけない場所だな。
「でも、昼は行ってもいい…ていうか、具体的にどこからどこまでって決まってるわけじゃないんだけど。何て言うか…」
どうやら説明しにくいようだ。しかしこちらは、彼女の話を聞くだけだ。氷威は上手く説明できるまで相槌を打った。
「見たら駄目。夜は駄目。でも日中は大丈夫? アレ。何だっけ…」
これは待っていると日が暮れそうだ。氷威は仕方なく、
「何が起こったかを教えてよ。そこからこっちでまとめてみるから」
と言った。すると玲歌も、
「わかった」
と頷いた。
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