書評コンテンツのススメ
あなたの作品群の中に一本、書評コンテンツを入れませんか……という提案。
もちろん、作品群じゃなくてもいい。ウエブでなにがしかの情報発信を行っている人ならば、書評コンテンツはあなたを知る上で大きな手がかり足がかりとなるでしょうってお話。
何年か前、某読書記録サイトに登録して、せっせと短い書評を投稿していた時期がある。そのサイトではユーザーは読書記録を残すことができ、また短いレビューの記録もできる。そして Twitter のように、ユーザー同士がフォローしてつながることができる。
相手の嗜好がわかり、共通の話題がある……必然的に、サイトでの交流も盛り上がる。ネット上の付き合いであっても、いやネットの付き合いであるからこそ、相手を知る上で読んできた本というものは大きな手がかりになる。
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さて、読み手が書き手のファンになる過程を考えてみよう。
紙メディアが主流の時代であれば、作品を通じて(または発信した情報を通じて)書き手を知り、作品を通じて書き手のファンになっていくパターンが大半であっただろう。
しかしウエブで作品が流通する今、書き手と読み手が非常に近くなった今……逆のパターンも考えられる。ウエブで書き手の人となりに触れ、書き手への信頼から作品を読んでいくパターン……こういった流れもできているのではないかと感じる。
書き手への信頼を深める上で、読んできた本が大きな手がかりとなるとするならば、そして書き手への信頼が作品を読むことにつながるとするならば……読んできた本を公開することで、あなたの作品は求めている人たちに読まれる可能性が高まる……と言えるのではないだろうか。
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俺自身、実際に書評をきっかけに興味を持つようになり、そして作品を読み始め、いまでは「この人、俺の生き別れの兄弟かなんかだろうか?」と思うほどのシンパシーを感じてしまう書き手さんがいる。
読書傾向の類似は嗜好の類似であり、また思考の類似でもある……そう感じずにはいられない。
いまやこの書き手さんの作品は絶対的に信頼しているので、著作はすべて目を通す。そして信頼は裏切られることなく、例外なく俺に刺さる。
ちなみにこの書き手さん、書評コンテンツで村上龍の『昭和歌謡大全集』を絶賛していた。この作品を好きな人とは、俺は仲良くできそうな気がする。
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あなたの作品群に、書評コンテンツを入れてみてはいかがだろうか。面倒であれば、読んだ本のタイトルを記すだけでもいい。いや、プロフィールに好きな作家を列記するだけでも、あなたを知る手がかりとして機能してくれるはずだ。
やはり相手の読書傾向がわかると、人となりを理解しやすい。人の体はその人が食べてきたものでできているが、人の思考はその人が読んできた本でできているのだから。
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