意識高い系の物書きカオス風味(謎)

 例えば数学の問題を、解けるようになるまでの過程を考えてみる。


 三角関数でも微分積分でも、未知の問題だったら何でも良い。一通り学んで、問題を解こうとする。もちろん最初から、ホイホイと解けるはずもない。「なんで、こうなんねん!」とか、「はぁ? イミフ」なんて言いながら、根気よく取り組んでみる。でもやっぱり解けない。

 行き詰まって問題集を投げ捨てたくなるくらい取り組んだ頃、突然のように頭の中で回路がつながり解けるようになる。少しづつ理解していくのではなくて、突然のように理解してしまう……。

 物事を理解する過程って、こんな感じじゃないですかね。ん? ワタシだけ!?


 ワタシが小説を書く時も、似たような感じ。

 描きたい主題や背景に関する資料はもとより、およそ執筆には関係ないと思われるものでも、小説に限らず映画やアニメやマンガでも、節操なく取り込んで頭の中にカオスを形成する。

 その上でエディタに向かい、とにかく書き始める。当然、書けない。それでも考えることを止めず、試行錯誤をしているうちに、突如として書ける瞬間が訪れる。


 ビジネスの『意識高い系』と呼ばれる人達が、『インプット』と『アウトプット』と言い表す事に近いでしょうか。良質なアウトプットのためには、良質なインプットが必要なのだそうだ。

 良質な作品を書こうと思えば(アウトプット)、良質な情報を得なくてはならない(インプット)といった感じ。

 ワタシはこの場合、量で質を補えると思っている。片っ端から興味を惹かれるものを頭に詰め込んでいけば、一定の質は保証されるのではないかと。


 ただ、節操のないインプットをしているが、効率を上げるために一つだけ心がけていることがある。それは……おっと、もう1000文字を越してしまいそうなので、この辺のお話は、次回にしましょうか(笑)


 意識高い系で思い出したけど……

 うちの会社に、やけに自己啓蒙とかライフハック的な発言が多い新人がおりまして……軽い嫌味のつもりで「君は意識高い系だよね」なんて言ってみたのだけど、「そうですけど何か?」とドヤ顔で返されてしまった。

 嫌味も通じないのかと悔しかったので、「あれでしょ? 意識高い系って、ダイエット方法に詳しいデブのことでしょ?」って言ったら、激怒してしまいましてですねぇ……まぁ、ワタシも大人気なかったなと、反省する次第。もう意識高い系にちょっかいかけるのは、やめておきます。

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