道具にはこだわりたい

 自分でも、面倒くせぇ奴だなぁ……とは思う。

 気に入った道具じゃないと、ぜんぜんやる気が湧いてこない。


 例えば料理。

 包丁は和包丁って決めてるし、ボウルはステンレス製、鍋はアルミの雪平だし、フライパンはテフロン加工してない鉄製に限る。

 お気に入りの調理器具、しかも手に馴染んだ道具で料理すると、気分が良い。

 べつに気に入った道具じゃなくても料理はできるけど、どうしてもストレスを感じてしまう。


 そして小説書き。

 モンブランの万年筆で満寿屋の原稿用紙に……なんて訳はなく、普通にパソコン使ったイマドキのスタイル。

 でも、パソコンはデスクトップに限るし、キーボードはメカニカル方式の黒軸じゃないと嫌だ。処理待ちの時間がストレスなので、ワープロは使わない。縦書きエディタで、ガシガシとしたためる。


 こんな調子だから、自分のメインマシンじゃないと執筆なんてできやしない。

 いま実は出先で iPad に Bluetooth キーボードつないて書いてるけど、もう進まないのなんのって。しかも iPad が、第二世代の骨董品ときた日には……。

 エッセイですらこの体たらくなのだから、小説なんてとてもとても。


 出先でも書けるように、MacBook Air でも仕込んでおこうかとは思うのだけれど……そもそも、あんまり外で書かんやろって話でもあるしねぇ。

 ノートで書いたとしても、やっぱりデスクトップ環境と比べてしまい、ストレスばかりがたまりそうな気もしてるしなぁ。


 なんだか、無駄な投資で終わってしまいそうな予感。おとなしく、デスクトップ前に引きこもっておくかな。

 出先では……せやな、書く事を諦めればいいのかな。あー、でも、「いまや! いま書きたいんや!」って事もあるしなぁ。


 ……悩ましいなぁ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る