述懐/アマツカシンジ
アマツカシンジについてはこう記されていた。
死亡当時の年齢は十七。幼い頃から骨髄に問題があり、その関係で人生のほとんどを病室で過ごしてきた。
家族は父と母のみ。兄妹はいない。
冷静沈着で、明晰な頭脳を持つ。
チームの役割としては“
レースの中では様々な障害が現れるが、その障害がいったいどのようなものなのかを解明することを期待して選ばれた。
ただし課せられた制約は最も解放条件が難しいもの。
制約のコントロールを怠れば、孤立するおそれがある
一度制約に完全に飲み込まれてしまえば、二度とチームの頭脳として役目を果たせなくなる可能性が非常に高い。
これまで家族以外の他者と関わりを持ったことがほとんどないため、もしレースに勝利したいのならば彼の心をチームのメンバーが開かせることが重要となる。
……しかしボクは思う。正直どうでもいいと。
決められた自分の役割を守って、さらにそれ以上のことをしてまで、次代の贈り主になろうとは思わない。
よって以上でアマツカシンジについての述懐を終わることにする。
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