第29話 怪盗が来る―7
黒子、瑠奈と合流した俺とシャロは事件現場の近場の空きスペースで探偵会議を始める。
「シャロちゃんは何か獲得は?」
「そうですね、この事件は警察は事件性はない事を示していますが、私は事件性あり。殺人を疑います」
「殺人、か。確証はあるんだね?」
「はい。被害者の右手の甲に、ここに何かが刺された跡がありました。それはおそらく毒かと」
シャロは自身の白い右手の甲を相手見せながら説明する。
そして袋が入った物を見せる。
「それは?」
「事件場に落ちていました。事件に関係する何らかの物かと」
これがシャロが見つけた謎だった。
さて、次は瑠奈と黒子が話す番だ。
「それじゃ次はあたし達の番だね」
「私達は事情聴取を聞いてきたわ」
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「被疑者は右手に跡がありました、そこで被疑者に近づいたあなたたち三人に話しが聞きたいんですが」
警察は被疑者三人を集め話しをする。
まず1人目。
「自分は亡くなった大越の付き人の新井、
「事件が起きる前にどこにいましたか?」
「スポットライトが当たる大越の左後ろで不測の事態に備えてました。ですがまさかその不測自体が起こるとは……」
顔を伏せる新井。
刑事はそのまま2人目へ顔を向ける。
「私はただの見学者よ。耳のピアスを落としてのよ、それがたまたま亡くなったあの人の近くにあっただけよ」
「それで、名前は」
「
名前を名乗った女性は不満な顔を向ける。
3人目に刑事の顔が向く。
「俺はここのイベントの警備員を務める
「それじゃ被害者の近くにいたのか」
「まあ近くにいたけど誘導もしていたから」
「そっか、それで君たちは何か尖った物は持っているか?」
「ボールペンを持っていますが落としたので壊れてますが」
新井が出したのは先端と中身が無いボールペン。
「私はピアスだけど、私も落としたから先端が欠けたけど」
野中は欠けたピアス。
「そうですね、持っているとしたら名前入れを止めるピンぐらいなら」
大竹は安全ピン。
全員が全員尖った物を持っている。
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