法の天秤。これは普通に使われる表現です。中学生の昇くんは、日本国憲法を定規として使い、世界と交渉するすべを語ります。ふーんと読んでいると、突然読者への質問が飛んできます。気を抜くことはできません。時にうなずき、時に突っ込み、最後には手を高く上げて「はい!次の講師やります!」と舞台に上がりたくなります。気持ちが若返る作品ですね。