夜のヴァンパイア

夜のヴァンパイア

著者:けろよん 様

作品url(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881743096


 チートバトルものとのことで。

 強い吸血鬼は大好きです。強い吸血鬼にもいろいろタイプはありますが、どういう系なのでしょう。


 ……読み終わりましたが、最初に書いておきます。

 作者の方には申し訳ありませんが、正直好みではありませんでした。

 以降の感想はほぼ批判になってしまうと思います。よろしくどうぞ。


 まず、登場人物がみんな軽率すぎるように思います。主人公のひかりについては作品概要に「調子に乗ってやってくる魔物達に立ち向かう」とあるので軽率さもキャラクターの一部なのかもしれませんが、転校初日に「ヴァンパイアハンターだ」と自己紹介する紫門は神経を疑いました。

 舞台は現代日本であり、表向きは魔物が存在しないことになっている状態なので(ですよね?)、「なんだこいつ」となるのは必至。ですがクラスメイト達も平然と質問をしているあたり、よくわからないです。


 主人公格以外も、軽率というか、危機感が薄いです。

 目の前にドラゴンが現れても「おお、すげー」で済ますクラスメイト。「平和ボケ」で片づけられていますが、いくらなんでも目の前に怪物がいたらそれじゃすまないと思うのですが。後日先生も「ドラゴンとヴァンパイアが戦うのを見ていた。いい勝負だったよ」と言っていますが、避難しろよと私は言いたい。

 世間も「ヴァンパイアで町おこし」とはどういうこっちゃ。ヴァンパイアと竜が戦っていたのは間違いなくても、ヴァンパイアが人間の味方だとは限らないわけですよ。UFOやミステリーサークルみたいに、超常現象扱いなのでしょうか。


 終盤、突如として宇宙からの敵が現れるのは唐突過ぎるかと思います。最後に仲間と団結して戦うシーンを書きたくて、そのために大きな敵が必要だったのかなとは思います。

 しかし、今まで大きな移動をすることもなく身の回りで戦ってきたのに、いきなり地球が滅ぶと言われても頭が付いてきません。

 15、16話は恋愛がらみの話がほしくてねじ込んだ雰囲気がありました。16話で紫門のリベンジマッチはともかく、決定打であれは……。

 視線を外した程度の隙で、ひかりに気取られないまま至近距離まで迫るの、難しくないですか?


 これこのようにグダグダな文章になってしまいましたが、この作品に私が思ったことはこんな感じです。これ以上書くと、重箱の隅をつつくレベルをはるかに超えてしまう気がする……。

 作者さん、ごめんなさい。


 今回はこれにて。

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