1-5 ボルケオドラグーン
永久活火山ダイワクボルケオの火口付近。本来とても生物が住めるような環境ではないが、ただ一頭のみそこに生息している生き物がいた。
地球上の生物として明らかに規格外の巨大な体、鰐のように大きく裂けた口、びっしりと全身を覆った固い鱗。それはいつの時代においても『ドラゴン』と称されるモンスターであった。
彼はのっそりと四本足で歩きながらグツグツと煮立つマグマの池にその顔を突っ込んだ。
すると真っ赤な液体がゴクンという音を立てて彼の喉を通り胃に収められてゆく。
マグマの池はあっという間に水嵩を減らし、ついにただの穴になってしまった。
ドラゴンはゲエエエエエエップとノドを鳴らすと、真っ赤な空に吠えた。
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