閑2話 舞能の冒険者
彼女は、クラスメイトとともに召喚された者の一人である。召喚された時に与えられた職業は、無能……いや、
ただ単に見間違えと聞き間違えられただけである。
運が悪いというか、なんというか、『舞』を『無』と見間違えたクラスメイトは彼女を無能と呼び、それを聞いた王様も文字を見間違えたのか彼女を無能と呼んだ。
実際には、異世界だから文字も異なっているのだが、どうも『舞』の意味を持つ文字と『無』の意味を持つ文字も形が似ていたようで、王様の方も見間違えてしまったらしい。どんまい。
さて、そんな彼女は名をミカミという。
彼女は追い出された後、城から放たれた刺客に襲われるのだが、彼女は刺客を撃退し、冒険者になった。
モブ二人が貴族の屋敷に潜入した日のことである。
そして彼女は、モブ二人が冒険者になっていることも、彼らの職業がモブだということも、貴族の屋敷に潜入しているのが自分のクラスメイトとその親友だということもまだ知らない。
今日もミカミは、冒険者として以来をこなしている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます