電脳パジャマ

作者 ながやん

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★★★ Excellent!!!

対人関係で失敗した主人公と世間知らず?な女の子のふれあいから始まる、これからありうるかもしれない近未来のお話。
 
物語は主人公がとある女の子の家庭教師を頼まれる事から始まります。
この女の子ネット関係だけでなく、現実における事柄ですら知らない事が多く、それを教えていくのですがそのやりとりが初々しく、見てるこちらが身悶えしてしまいます。あとパジャマ可愛い。

いくつかのふれあいや出会いで女の子も成長しますが、時には危うい場面も!

……そして明かされる女の子の秘密、そして物語を読み終えて思うのです。

拡張現実が身近に迫ろうとしていますが、それはあくまでも現実の延長、繋がる先に相手がいるのです。
電脳だろうとないがしろにしていいものではありません。

文明が進み続ける現代にふさわしい、技術や電脳、それらを扱う人間の在り方を考えさせてくれる始まりの物語でした。

★★★ Excellent!!!

高校二年生の阿南宗一は、あることがきっかけで不登校になっていた。彼は保護者代わりの彌勒寺恭也のたっての希望で、娘のあいりの家庭教師をすることに。あいりは病弱で外界と隔絶して育ったせいか、服はパジャマしかなく、無垢で無邪気なお嬢様、しかも彼女の手には明らかにオーバーテクノロジーなデバイスがあり……

基本的に宗一があいりの世間知らずさに振り回されるラブコメとして話が進んでいく。ほんわかしたムードの中で二人のドタバタ具合が微笑ましい。
しかし時折見せる奇妙な描写が読み手に違和感を与える。謎のデバイス、あいり自身に起きる不可解な現象、写真の男の子、そして恭也の態度など、何かしらの闇を感じずにはいられない。

三人称だが感情移入しやすい読みやすい文章で、特に各話毎に最初にルビが振ってあるため、読み方に迷うことなく軽快に読み進めていくことが出来る。これは読み手にとって地味に重要な要素で、こういう読者に向けた細かな配慮はうれしい。
その一方で伏線の使い方をみる限り、なかなか奥深い設定が根底にあるようで、それがいつ頭を擡げてくるのか、これからの展開に興味は尽きない。

★★★ Excellent!!!

 ある日、阿南宗一は彌勒寺あいり(それもパジャマ姿。ここ重要)のお世話を任せられていた。
 このパジャマお嬢様のあいりさんには、最先端なレンズ状デバイスを持っている。それがどうやら非常に重要な物らしく……?

 近未来ならではのSF設定はもちろん、あいりお嬢様や付き人の要さんなど個性的なキャラが続出。女性キャラにてんてこ舞いする宗一君が何とも微笑ましい(笑)
 果たしてあいりお嬢様のデバイスに、どういった秘密があるのか……ぜひとも気になる所!