42.ねこ

先の話ですが猫ちゃんを譲ってもらえることになりました。

少し前、わたしの心身が回復して働けるようになるまでペットは飼わないでほしいと言われました。

その方の心配が経済的なものだったのか、心身ともに安定した人に飼われるべきだと思っているからなのかはわかりませんが、正直に申し上げますと余計なお世話です。

前に飼っていた猫ちゃんは二度手術をしました。最後は癌になって週1〜2回病院につれていきましたし、食べられなくなった猫ちゃんに毎食流動食を与えましたし、トイレもうまくできなくなったのも当然叱ることなく対処しました。放ってほしそうなときは放っておきましたし、構ってほしそうなときは遊んであげました。最期はわたしの腕の中で死にました。

猫ちゃんが死んでしまったことは心の底から今でも悲しいですが、やれることはすべてやったので後悔はありません。

我々との生活が、介護がどうだったのか、本当のところは猫ちゃんに聞かないと誰にもわからないことですが、わたしと母は精一杯できることをやりました。

たしかにわたしは無職ですが、母と合わせて猫ちゃん一匹の生涯を守る蓄えはあります。

何か信念があっておっしゃったことだろうと思ったので黙っていましたが、このままだとわたしのほうがもやもやしてしまって、嬉しい気持ちで猫ちゃんをお迎えできないと思ったので少し愚痴らせたもらいました。すみません。あとで消すかもしれません。

できればあまり愚痴やネガティブな話はしたくないと思ってはいるんです。けどここのところネガティブにならざるを得ないことが続いていて、少し参ってしまいました。それも誰かの言葉に反応して喧嘩を売るような物言いなんて、きっと後悔すると思います。でも吐き出したくてたまらなかったです。すみません。猫を心配しておっしゃったことはわかっています。わたしはこんな人間ですから心配にもなりますよね。でも大丈夫です。大事に育てます。すみません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る