35.死ぬのがこわいのをやめたい

死にたいと思うのに、死ぬのがこわいのをやめたい。

生きてるのがつらいし悲しいのに、死ねないのをやめたい。

死ぬことのなにがこわいんだろう。死ぬほどの苦痛。この世から消滅すること。死んだあとどうなるかわからないこと。

いろいろあるけど、死ねないことだけが確かにあって困る。

わたしはどうやって死ぬんだろう。いつか死ぬのをただ待つんだろうか。それとも本当に自死できるんだろうか。

生きるのはこわいのに、死ぬのもこわいのはずるい。どちらも強制なのにこわいのはずるい。

1錠飲めば安楽死できる薬がほしい。それをお守りにもう少し生きたい。安楽に死ねるのがわかっていれば、こんなに生きることを苦しまないのに。


これは元気期の反動です、たぶん。

ちょっとの作用でころっと気分が変わるくそみたいな脳みそを持っているせいで苦しい。みそのくせしてなまいきだ。

わたしが苦しくてこわいのは脳みそという器官のせいで、つまり脳みそが苦しがってこわがっているわけで、わたしの魂はもっと自由だといい。みそと魂は別物であってほしい。

人間の脳みそもヒンナなのかな。しょせんみそだものな。

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