19.ひとりで死ぬのは
どうしてひとりでは死にたくないと思ってしまうんだろう。なんだかあまりにもさびしい気がする。
私は友達が遠くにいるので普段会う相手もいませんし、友達には他にもたくさん友達がいるので私ばかり相手をしていられませんし、私自身もいつでもLINEで雑談!とか苦手なので、関わり方の距離感としてはちょうどいいのかなとは思います。物理的な距離が遠すぎるのが問題なのです。
ひとりは好きですがたまには誰かと遊びたくなるし、話したくもなる。
生きているときでさえこれですから、死という絶対的な孤独の中で誰かがそばにいてくれたらと思うのは当然なのかなと思いました。意識が消えるまで誰かのぬくもりや存在を感じていられれば、死ぬ怖さも薄れる気がするのです。だから集団自殺を選ぶ人たちの気持ちが私にはわかります。
死ぬその瞬間まで、誰かに手をつないでいてほしい。寄り添っていてほしい。人の体温を感じて死にたい。
ひとりでもさほど苦ではない私がここまで思うのだから自死のハードルがいかに高いかわかってしまいます。いやだなあ。自分の弱さを直視するのは。死ぬのはこわい、正直に言って。なのに死にたいと思うのだから難儀なことだ。
過去自殺したすべての人を私は尊敬しています。みんな恐怖を乗り越えたんだなあ。
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