17.錯乱

エッセイとはなんぞやと思いながら筆を執っています。筆は執っていません。


この頃虚無がひどいのです。自分が元気に動くだけの空っぽなロボットになった感じです。集中力が格段に落ちて、何も考えずにできるパズル系ゲームや熱量に押されない漫画などはなんとかやったり読んだりできますが、小説はまったく手を付けられず積み本が最高冊数になってしまいました……。読みたい気持ちはある。


薬が増えました。

3錠まで飲める抗うつ剤を3錠飲んだうえで、その効果を底上げする薬が1から2錠になりました。それだけといえばそれだけです。

それだけなんだけど、私はもう普通の人にはなれないんだという事実を改めて顔面を押さえつけられて見せられた気がしているし、じゃあこれからどうやって生きていけばいいのか、何をしたらいいのか、何をしたいのか、今なにもわからなくてやっぱり早く死んだほうが楽だろうなと思います。薬が増えたせいというより、単にきっかけという感じですけども。

どうして静かにしていられないのだろう。この世はうるさい。私の空っぽの、虚無の内側に音ががんがん反響して気が狂いそう。

私はどうしてか室内で植物を育てるのがへたで、たぶん構いすぎるせいだと思うのですが、いつも悲しいです。死んでいく葉を見て私が殺しているのだと焦りながら、その首をさらに絞めていく。

虚しい。悲しい。さびしい。

仕事もできない、オトモダチも(遠くにしか)いないからいつもひとり、もしくは母とふたりきり。それでも完全友ナシよりましと思う方もいるでしょう。別に不幸の塊ではないのです。

突然涙が出てくる。静かに泣いていたい。誰にもばれないところで。


エッセイとはなんぞや。難しいねえ。

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