第9話 英語が苦手ですが、海外の人と会話出来ますか?

 さて、コミュニケーションとは何でしょう?

 会話とは何でしょう?


 聞く事と伝える事ではないでしょうか?

 そして必要なのは、聞く技術と理解する能力、伝える意思と伝える手段。

 すなわち、聞く、話す、そして相互理解が、会話において重要な鍵となります。


 実際に日本人同士でも、上手くいかない事が有るのに、言葉の通じない外国人相手にそれが出来るでしょうか?

 互いに伝えよう、理解しようとする意思が有れば、意志の伝達は出来るはずです。


 先ず、私は英語はしゃべれません。

 こんな私ですが、前職で日本語が喋れないアメリカ人と話さなければならない事は、多々ありました。


 面と向かってなら、ボディーランゲージで伝える方法もあるのでしょうが、私が困ったのは電話をかける時でした。

 電話の向こうに、日本語の出来る担当が居る場合は、呼び出せば良いだけですが、海外のカスタマーサービスに電話する時はそうはいきません。

 私は、片言でも自分の意思を伝え、相手には赤ちゃんに喋る位にゆっくり話してもらいました。

 懸命に伝えようとすれば、相手も懸命に理解しようとしてくれます。

 そんなこんなで頑張って会話した結果、電話をした目的は果たしました。

 電話先の相手には迷惑かけたでしょうが。


 別の例で、海外からの旅行者に道を訪ねられた事が有ります。

「スミマセーン。ココ、イキターイ。」と地図を見せられても・・・

 まあ、行き方は説明出来ますが、角を右折等と案内を英語で言えないので・・・

「Can you speak Japanese ?」

「No!」

 それこそ、Oh! No!ですよ・・・

 ですが、理解して貰える様に、頑張って説明しました。

 最後はお互いにやりきった笑顔でした。


 会話にならないと思っていたけど・・・

 な~んだ! 何とかなるんだ!

 そう!

 何とかなるんです!


 結局会話には、何が重要なのでしょう。

 それは、冒頭で述べた通り、聞く事と伝える事なんです。


 自分の意志を、はっきりわかり易く伝える。

 相手の言葉をしっかりと読み取り、理解する。

 この二つを意識する事で、会話自体は成立します。


 先に、外国人相手を例にしました。

 外国人相手に出来る事ならば、日本人同士ならもっと上手くコミュニケーションが取れると思いませんか?


 ただし人により、筆談、手話等、伝え方はまちまちになる場合があります。

 ですが、手話を知らなければ、手話での会話が成り立ちません。

 伝える手段が一方的では、コミュニケーションが図れないって事です。

 冒頭に述べました、相互理解。

 これがコミュニケーションにおける、最大のポイントです。

 

 相手に配慮した言葉や言葉遣いに気を付ければ、より良いコミュニケーションが図れるでしょう。

 当然、伝える手段や、聞く姿勢も同様です。


 繰り返しになりますが、一方的であってはいけません。

 一方がずっと喋り、片方は聞いているだけ。

 これをコミュニケーションと呼べるでしょうか?

 また、スマホを見ながら、話しを聞かれても、腹が立ちますよね。


 相手への配慮、それは理解から始まります。

 相手がどんな人なのか、どんな様子なのか。

 相手を理解した上での発言であれば、トラブルも少ないのではないでしょうか?

 

 コミュ障だから。

 そんな事ないですよ、きっと。


 先ずは、相手に興味を持って知りましょう。

 そして、ちゃんと話を聞きましょう。

 最後に、ちゃんと意志を伝えましょう。

 その中に、相手の配慮が有れば、なお良しです。


 少しずつで良いんです。

 人とコミュニケーションを取るのが苦手なら、先の四点に気を付けてみては如何でしょうか?

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