第6話 知識は、広く浅くか、狭く深くか
さてタイトルの、知識は広く浅くか、狭く深くか。
これを問うのは、あまり意味の無い事だと感じます。
理想は、広く深くですから。
しかし、そんなに都合良くいけば苦労はしません。
例えば、ジョブローテーションを行う企業が有ります。
これは、様々な知識や経験を積ませる反面、専門知識の深さを経験する事は、難しいでしょう。
逆に、専門知識のみに従事していた場合、その分野に特化し、他の事案には対応出来ない場面に立ち止まる事も有るでしょう。
私は、会計関連の仕事に従事してきました。
ですが、経理や税務だけで無く、総務、人事、労務、法務等も兼任して来た経験が有ります。
銀行と折衝し、資金集めに奔走した経験もあります。
当然、会計や税務だけでなく、労基法や民法をひたすら勉強もしました。
税務会計に関しては、税理士や会計士と比べれば知識も経験も段違いに低いです。
前職では、同じ部署の上司も私より知識や経験が勝っていました。
では、彼らに何で勝負をしたら良いだろう?
たどり着いたのは、応用力、汎用性です。
彼らに無い知識や経験を生かして勝負すれば、対等に渡り合う事はさほど難しい事では有りませんでした。
これは、仕事だけに限る事では有りません。
多趣味の人は、より多くの人と接する機会に出会えるでしょう。
一つの趣味をより深く追及した人は、同じ趣味の人とより深いコミュニケーションが図れるでしょう。
どちらにせよ、メリットもデメリットも有ります。
小説を書き始めてから、私自身の知識の浅さをつくづく感じます。
その分、調べる事で、新たな知識を得る喜びも感じます。
知識は、インプットだけでなく、アウトプットが無いと生かしたとは言えません。
最終的には、何を学び、どう生かすのかが重要になるでしょう。
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