第4話「京子と紳士」

「おつかさまです。……おや、様になってますね」

「へへ、お父さん、どう?」

「元気な京子さんのイメージにピッタリです」


きゆうけいを終えてきたらしいじゆんが、京子を見てふわりとほほんだ。

くるくると回って見せたり、バスケットボールのシュートをしてみたり。


はつさんも、こんな風にやんちゃだったのですかね?」

「こら」


ほっこりとした表情でつぶやいたその言葉に、苦笑いしながらはつがツッコミを入れた。


「……お母さんみたいに、もっとピシッと決めたい」


うらやましそうにはつを見る京子のほおふくれるのを、後ろからようすけがつつく。

たんに、ギャーギャーといが始まり、すぐに出てきたはつに、ようすけと京子のほおが引っ張られる。


「痛い」

「せっかく良い気分の相手にちょっかいかけるな。新品の服をさわられるのもいやだろう」

「う。……はあい。ごめんね、京子」

「……ん。こっちこそ、ごめん」


仲直りしたところで、じゆんを引いてうながす。


「さあ、かついいしゆひんをおむかえしましょう」


おどろいた後、少し照れながらいそいそとすわる京子。

じようさまも、とようすけもまた案内された。

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