第2話:『ゆとり世代』と呼ばれて
私は、2018年現在25歳です。
私の記憶が正しければ、小学生の頃に『ゆとり教育』が始まったと思います。
当時の私は、勿論『ゆとり教育』について考えた事は有りません。
ただ、『土曜日の朝にアニメが観れるようになった』ぐらいにしか思っていなかったと思います。
ですが、中学三年生頃からニュース番組を学校帰りに見るようになり、《ゆとり教育》や《ゆとり世代》という言葉を耳にするようになりました。
高校生になった頃には、『これだから最近の若者は…』と『これだから《ゆとり》は』の2つは、大人達の言っている意味が同じだと知りました。
私は高卒で就職したのですが、その時に大人達が悪く言う意味がわかった気がしました。
私の親世代の方達は、
上司や、社長の言う事は絶対で《Yesマン》と同じです。
上司からの信頼を得る為なら、無茶な業務や長時間の残業なんて当たり前。
また、別の機会に書きますが、時には社長の影響で宗教等や慈善団体に参加する役職や社員の方も居ます。
一方で、《ゆとり世代》と呼ばれる私達は、個人を
働くのは、国のためや社会のためではなく、自分の生活や消費者・ユーザーのために仕事をしている方が多いのではないかと思います。
だから、社長に媚を売っても自分にメリットが無いのなら、無駄だからやらないし、会社の呑み会に参加するくらいなら、自分のやりたい事をしたいんです。
自分を犠牲にして、国や会社の為に働いている人達との違いが、仕事の取り組む態度や働き方の違いとなり、互いに毛嫌いされてしまう理由なんだろうな…。
私は社会人になって、そう思うようになりました。
一方で、《Yesマン》にならずに済んで良かったなーとも思うし、自分の意見をちゃんと上司に発言できる時代に生まれて良かったとも思います。
ただ、これだけは言っておきたい。
私達は、決して自分から《ゆとり教育》を選んだわけではありません。
親世代や祖父母世代の方達が、投票で選んだ人達の決め事でしょう?
私達には拒否権も無いというのに、「《ゆとり教育》が悪い」みたいな事を言うのは間違っている。
環境を提供したのは貴方達大人です。
それだけは理解していただきたい。
もし、どうしても気にくわない事があったのなら、せめて『これだから最近の若者は』と言っていただきたい。
…勿論、言われた側の機嫌が急降下する事に変わらないんですけどね。
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