第6話・彼と初めて会う・その前


前回の続きですけれど準備中のクロムのお話を先に書かせてもらいます。


※彼と初めて会う前の準備中の話


彼と初めて会うことになりました……。


あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

会うことになっちゃった……

会うことになっちゃったよ………


どうしよ、ぐるぐるする…

胃が痛い

頭が痛い

心臓が痛い

ドキドキする……


会うことが決まってしまってから

ずっと、そう思ってはゴロゴロと布団の上でのたうちまわったり、家事をしながら溜め息をついてはそう思ってガオさんと会うのがドキドキしている……


実を言うと男性恐怖症だった時があり

男の人はいまだに少し怖い

それなのにあんな事をしたから体調が悪い……

吐き気が酷くて物を食べてもすぐに吐いて胃のなかを空にしたりしてる

それで結局この会う日までの3日間は何故か3.9㎏痩せてた…

あ、この痩せ方は不味い…そう思って食べようとしてるのにはいてしまってそれがまたしんどいし、苦しい……


そうどんよりと思いながら、ふと

体力も落ちてきてこのままだとまた、倒れたりしそうだと思い、チューブの栄養ドリンク味のゼリーを流し込んでスマホの画面を見て

会う時間まで三時間時間があるのを確認して


身支度を整えるために立って顔を洗いに洗面所まで行き、丁寧に洗顔をして愛用のクリームを塗り自室に行って鏡を小さめのテーブルに置いてメイクし始めた。


他の人もそうでしょうけど

私自身にとってメイクは自分にとって自信を少しつけるためのものであったり

好きな人の為により良く魅せるためでもある物だと思ってしています。


ピンクベージュのCCクリームを塗り

マットベージュのフェイスパウダーをその上に塗ってより肌を綺麗に仕上げ

薄いピンクの柔らかなアイシャドウをアイホールに薄く全体につけた後に薄い明るめのヴァイオレットのアイシャドウを重ねて

それからブラウンのリキッドアイライナーを綺麗に描いた後にビューラーで睫毛を上げて

ブラックのウォータープルーフのマスカラを塗り

最後にコーラルピンクのティントルージュを唇に塗ってメイクは終わり


少しは……可愛いと思ってもらえると嬉しいな……


鏡に映る自分の不安そうな顔を見てそう思った…

写真は交換はしたからガオさんの顔も分かるし私の顔も分かるけれど……

写真をあげたときは可愛いし綺麗だと言われた、でも…実際に会うとなるとやっぱり違うものだから不安が走る……


昔から女の子にもブスだと虐められて物を無くされたり叩かれたり腕を無理に引っ張られて腕が脱臼したりした事も思い出して元々気分が最悪なのに更に哀しくてしょうがなくなってしまって泣きそうになる…


でも、会うんだから少しでも可愛いと思えるようにメイクをしたんだから、ちょっとはほんの少しだけ自信を持とう……


その後に服を着替えるために来ていた

寝巻き用の黒いワンピースを脱いで、黒のストッキングをはいて、それから黒い横にスリットが入ったタイトスカートをはき

上は白いリブ生地の薄い七分袖の服を着てその上にコルセットキャミソールを着て

服装はこれで大丈夫だと思おう……


後は髪型は天然パーマなのでコテを使って前髪をまっすぐにしてサイドをみつあみにし、後ろで髪を纏めて蒼いシュシュをつけた。

爪はうすピンクの透明なネイルをつけているからOK……


こ、これならちゃんと相手にも失礼がないし

少しは良いと思ってもらえると思いたい……


それから、スマホの時間を確認してぐずぐず準備をしていたからいつの間にか約束の一時間前になっていた。


あ、もう約束の場所に行かないといけない


そう思ってバタバタと玄関まで走って

高めのショートブーツを出してそれを履いて家をやっと出て目的の約束の場所へと向かいました。



次回は、本当に彼と初めて会う話を書きます

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