第5話・彼の気持ちと私の気持ち


前回の続きです。


ぱちっと目が開いて

本当にいつの間にか眠ってしまっていたなぁ……


寝返りを打ち、スマホのある方へと向くと

彼からLINEの通知が来ていた。


昨日のあの事を思い出すとちょっとしんどいなぁ……とは思ったけど、でも、気になる…

そう思ってスマホを手に取り横になったままLINEを立ち上げて彼からの返信が来ていた。


内容は昨日の動画の事の感謝とごめんと言う言葉だった。

それを見ていると胸がぎゅぅっとして変な気持ちになった。

どうやらこの人は自分の付き合っている人が寝取られるのが興奮する性癖の人だったとようやっと悟った。


性癖に関してはしょうがないとは思う。

でも、自分自身は好きな人に抱いてもらいたいし愛してもらいたいと思うからやっぱり……それは嫌だな……


そう、思ってまた、ぐるぐる考えてから

彼へとやっぱり、私は他の人とはしたくないです。好きな人とそう言う行為がしたいですから……

と、返信をした。


それから数十分後位に

彼から返信があり


うーん、でもさぁ、俺はそう言う行為が好きだしやっぱりそう言うので興奮して滅茶苦茶抱きたくなるからなぁ……


と、メールが来て

ふと、私はこの人は本当は私の事結局の所体だけで都合のいい女だと思ってるのかな……って思いました。


それで、彼に


「私の事をどう思ってるんですか?」


と、聞きました。

それを打って送ったあと、もう、泣きそうでまたしんどくて、過去に付き合っていた人達を思い出しては吐きそうになり、こんな自分なんて嫌いだと思いながら居ました。

もし、今度会ったとしてもこの人は私の事なんて好きでも嫌いでもないといいそうだなぁとも思ってました。


そうして、それからまた数分後に彼から返信が来て、見るときに心臓がバクバク音を立ててその返信の内容を見ました

其処には


「どんな意味で好きかってこと?

今はまだはっきりしない感じだけど、今度会うときに実際に会えたら恋に落ちるかもしれないよ。でも、好きと言う感情はある」


………え?


と言うことは、まだハッキリと好きなわけではないんだ……


そう言われて、何でしょう

心が若干ポキッと音を立てました。


ハッキリとしてないのにそう言う行為をさせられたの?


何だか心がモヤモヤして凄く気持ち悪い感じでした。

彼に対しての私の気持ちも分からなくなりました……

私は本当にこの人の事を好きだったのか?

むしろただ単に優しくしてくれたから好きと錯覚してあの行為を引き受けたのか?


自分で自分の気持ちが分からなくてごちゃごちゃになりオロオロとしてたら

彼からラインが来て



「今度の○月○日に会いに行くね」


と、来たので、もう、こうなったら会ってちゃんと見極めてダメならもう、LINEをブロックして連絡先を消そう……

そう思い彼に返信をして、ちゃんと会うことになりました。




次回は彼と初めて会った話です。

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