公園の一風景
チビちゃんと彼が、全力で遊んでいるのを見ながら、ふと少し寂しい気持ちになる。
旦那さんと仲良しだね、とよく言われるけど――。
チビちゃんが産まれる前は、彼と自然に手を繋いで歩いていた。
――結婚したら、手なんか繋がないよ。
友達のその言葉が、なぜか胸をざわつかせる。
そんなことを思っていると、彼が隣に座って――そっと手を握る。
「え?」
チビちゃんは、いつのまにか蝶を追いかけていて。
「しばらく、できてなかったからね。迷惑?」
私は首を横に振って――
「わたしも!」
チビちゃんが、慌てて駆け寄ってきて。
距離は縮めることは、こんなにも簡単だって、チビちゃんが教えてくれる。
うん、だから遠慮しない。
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第42回twitter300字SS参加作品
テーマ「遊ぶ」でした。
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