第6話 氷の棺
◇
(……くそ!!)
落ちる、落ちる。
助かる道はあるのか、それを一瞬で考えてすぐに不可能を悟る。
だが。
ユウヤにはここで自身の生命が完全に終結する予定など、死に際にいるせいかそれを考えることは出来なかった。
◇
マコトの中には焦燥が溜まりに溜まっている状態であった。理由は明白である。対氷獣に特化しているわけでもなく、前衛として見れば心許ない先輩が率先して氷獣と対峙しているからである。
ただ、その状況は半ば必然性を伴う。ユウヤもマコトも前衛専門でもなければ、装備も異なる。その中で陽動役をするのであれば、狙撃手であるところのマコトよりもユウヤの方が若干適役になるに過ぎないのだった。
ユウヤの氷獣と対峙する後ろ姿を眺めながら、マコトは悔しさを滲ませていた。早々にユウヤはマコトを隠し、破壊力重視の攻撃に移行させていたことは正しい選択ではあろう。両者とも氷獣の装甲を削りきれるほどの火力は持っていなかったし、であれば無理やり狙撃によるエネルギーの放射に懸けるのは間違いではなかろう。
そして、意外にもユウヤの善戦が戦闘の好転を意味していたようにも見える。あれだけ前衛が苦手な先輩がAランクの氷獣と拮抗しているのは目を疑うばかりだ。特殊弾を駆使して引き気味に応戦することで、下手に距離を縮めずにユウヤの得意とする中距離戦を維持しているところを見れば、案外納得はできるのだが、それでも感嘆とするばかりだ。
それとは別に今のところ役に立てない自分がいることに焦燥が募ってもいた。当然である。攻撃には参加せずにただ見ているだけの状況が続いているのだ。ユウヤの負担もさることながら、マコトはやるせない気持ちが溢れてくる。役割は分かっている。それでも、そのときが一向に来ない時間はどうしようもなかった。
スコープで冷静に、危なげに対処を行っているユウヤを見て、氷獣に再度照準を向ける。
(くそ、一発でかいの撃ったのが響いているのか? バッテリー1本分のために設定完了するの、いくらなんでも遅すぎやしないか!?)
体感で時間が延長される感覚に襲われている影響もあり、バッテリー1本分の光学銃への装填には時間がかかることに苛立ちを覚えながら、手の内に収まる光学銃を見つめる。しかし、明らかに遅いとは感じていた。最初のうちは問題なかったのだが、5割ほどの装填が完了してから効率が落ちている。それは、この光学銃の許容量に他ならない。理論的には可能ではあるが、それでも、許容量ギリギリの使用にはそれなりの負荷がかかる。当然、時間もかかる。
恐らく、ユウヤは10分というマコトの提示した時間を死守しようとするだろう。
だが、その10分は理想時間に等しい。即ち、大概であればその時間を過ぎる可能性は高いと言える。ただ、その情報をユウヤへ伝える真似はしない。自身が、設定した時間だ。それは何がなんでも通し、この場からの安全な脱出を試みるのだ。
そう志すも、残る時間は1分を切ろうとしている。そして、装填が完了するまで、残り2割を残していた。
絶望な状況が2人の前に立ちふさがっていた。
そんな中、場は思いも依らない形で好転する。
◇
現在の状況に、マコトは焦りを覚えていた。反して、ユウヤの戦闘状況を見るとその表情からは冷静さしか読み取れない。おそらくユウヤ自身、時間とのシビアな勝負に直面していることを理解しているであろうに、ユウヤの意思からは淡々とすべき役割をこなす戦闘員の姿がマコトから見ることができていた。
ならば、マコトも冷静になるべきであろう。
息を深く吸い込み、吐く。
そのとき、ユウヤが氷獣の発する莫大な風圧に吹っ飛ばされるのを見た。一瞬にして、身体が強ばる。だが、標的へ固定した状態を維持する。下手をすればユウヤの命の危機である。ここで標的を逸らそうものなら軍人として任務を遂行する者としての名折れだ。
氷獣の周りには氷片やら靄が漂い、しっかりと捉えることは叶わない。だが、氷獣を中心にしてできていたクレーターからある状況は見逃しようもないチャンスであった。不自然なほどにできた罅。そして調査段階のところでここら一帯の地形から“下”へ続く層としてムラがあったことが頭に過った。
即座に照準を構える。
そして、氷獣が不自然に硬直しているところを確認した。
決意が固まる。
エネルギーは十分ではない。だが、非常に莫大なエネルギーをぶち込むことには他ならない。また、ここから逃走するだけの力を残せる可能性は低くはない。賭けかもしれない。だが、知ったことか。これが今の2人で為せる最善だ。
直後、ユウヤが叫ぶ。
同時に、マコトは目標めがけて弾を撃つ。
激痛がマコトを襲う。無我夢中で放ったそれは凄まじい威力で放射された。反動がマコトの身体を直撃し耐えきれずに光学銃が手元から放り出され、流されるように吹き飛んだ。
「ぐっ!?」
あまりの威力に反動で右肩が脱臼した。飛ばされながらも左手で頭を守り、近くの氷壁にぶつかる。
すぐに着弾の音が耳に響いてくる。あたりを破壊するかのごとく、大規模で氷塊が宙にまで放られている様がぼんやりと見えた。
意識の消失は起こっていない。身体中痛みがあるが、脱臼したところ以外はほぼ無事だ。力なく垂れる右腕を横目で見て、すぐに前へ視線を向けた。
辺りが静閑としている。
氷獣を取り囲んでいたところは巨大な穴ができていて、そこには氷獣の姿はない。それは詰まるところ、跡形もなく吹き飛んだのか、“下”へ落ちたかを意味する。狙いは氷獣ではないので、おそらく後者であろう。だが、
「やばい威力になったなこりゃ」
左手で右肩を庇うように歩きながら、辺りを見渡す。ふと目に留まったのはぼろぼろに壊れた状態で放られていた光学銃だ。許容量オーバーの反動で、見ただけで使い物にならなくなったであろうことがわかる。修理したとしても、核の部分にまで損傷が酷くあれば流石に使えない。使えたとしても脱臼した状態では即座に光学銃で撃つことも叶わないだろうが。
それにしても、今回は非常時のため、普段はかけてあるストッパーを外し行使した。完全に用途が別のものとなってしまったことは反省すべき点ではあるが、この威力には甚だ寒気がする。
そう考えながら、マコトは情報の精査を優先する。即ち、ユウヤの安全確認である。
「マコトです。こちらは無事です。応答を」
………………。
反応がない。それから何回か発信してみても応答が一向に来ないことは些か不自然か。
嫌な予感が過る。
比較的近距離であの威力に遭ったのだ。当然無事では済まされないだろう。気絶程度であればなんとかなるだろうが、最悪の場合も考えなくてはならない。だが、あの威力を放ったとき、ユウヤへ致命傷を与えるだけの威力が出た訳ではないだろう。今の状況を見れば凄さがわかるが、あれは一点集中型だ。それに見られた罅もあることから、あの穴は波状的に出来たものであると推測できる。
ならば、
ユウヤは今、どこにいる?
不安が広がる。
そして、その不安を強めるようにできた巨大な穴から、あの絶望を見せるような奇声が響いてくる。
まだ、終わりではない。
◇
結論から先に言うと、案外あっさりとユウヤは助かっていた。正直、どうやって助かったのかは自分でもよくわかっていない。
ただ、それよりも先にユウヤは失敗を悟っていたわけであるが。
いや、今の現状から見て、失策と言うべきか。
マコトの持つあの光学銃にあれだけのポテンシャルがあるとはまさか思ってもいなかったユウヤは、自身の置くべきスタンス、即ち戦闘の間合いには十分注意するべきであったというわけだ。だから、あの場を少しでも離れようとしなかった自身のミスになると自覚する。
結果、氷獣とともにユウヤは落ちた。
幸い、先に落ちた氷塊がクッションにもなって更に奇跡に奇跡が重なった流れで身体の方は無事ではあるが、ここで一緒に落ちたのが氷獣であれば話は別だ。
また、死闘を演じなければならないことをすぐに悟ったのだ。
ユウヤはマコトの放った弾丸が着弾するところをしかと見届けた。その狙いは氷獣ではなく、罅ができたクレーターである。それが英断だったことは事実だ。だが、そこで自分も一緒に落ちてしまえば水の泡であろう。
それに、ここは外方領域である。下核領域ではない。
すぐに、身の危険度も跳ね上がっていたことことも考慮すれば、ユウヤがここで崩落に巻き込まれたということは更に場が悪化したと言えよう。
(……だが、)
ユウヤの頭の中にはマコトを逃がすことで半分は為すべき仕事を全うしたのだ。ここでユウヤが犠牲になろうとも、ユウヤの思い描く状況としては予想通りとも考えられる。それに、ここでマコトの安全面は格段に跳ね上がったのだ。むしろ、作戦成功とも取れるのではなかろうか。
(いや、)
そこまで考えたところで、ユウヤは首を振る。マコトの状況は今も危機的なものを回避できているわけではない。そう捉えれば自身の安直な考えを反省せねばなるまい。
だから。
今の状況をなんとかせねばなるまい。
ユウヤはそう意思を固め、前を見据える。20メートルほど先に、氷獣が立つ。即座に遮蔽物に身を潜めたので、まだ気配を辿られていない。先の戦闘のように、血の痕跡を辿られる可能性もあるが、今の氷獣を見て、それは低いと見られる。
氷獣の姿は万全ではなかった。弾丸を食らわずとも、あまりある衝撃によりその右腕はなくなっていた。右足の方もダメージをかなり与えられていたようで、ふらふらの状態になりながら辺りを彷徨っている。
だが、ここで奇襲をかける真似はできない。手負いが相手だとしても、それでもユウヤの装備では氷獣を沈めることは叶うまい。残りは少ないが特殊弾がないわけでもない。だが、それでこの場を凌げたとしても、次にできることが限りなく狭めることになる。使用する場面は少なくとも自身が窮地に立たされたときであろう。ここで無駄に使えるものはない。
結論として、ここでうまくやり過ごして氷獣が立ち去るところまでじっとしていることが最善だ。
氷壁の陰から氷獣を伺い、行動の指針を立たせる。
ただ、そこでユウヤにはある違和感が募った。それは言葉に出来ない不思議な感覚だ。外方領域と下核領域との差が表現できない雰囲気として伝わっているのだ。下核領域とは別の緊張感だ。それも、どこかから見られているような感覚すらある。手負いとはいえ、今も氷獣がユウヤを感知できていない理由もそこから来るのではないか。
ともかくとして、今はこの危機的状況をやり過ごすことが優先である。氷獣が今いる空間から去れば御の字、そうでなければ活動を休止するまで耐えねばなるまい。長期戦の気配を感じ取り、ユウヤは心の中で溜め息をついた。
氷獣の顔がこちらに向く。応じて隠れ、音を頼りに動向を確かめていく。
(手負いとはいえ、様子が変だな。落ち着きがないというか。いや、戦闘は続いているわけだから、その表現はおかしいか? いや、しかし)
その氷獣に対峙していたような強烈なプレッシャーは感じられない。むしろ、ユウヤにはあの氷獣が怯えているようにも足取りから見えた。
そのとき、氷獣が徐に啼く。
身体が強張る。流石に顔を出すわけにもいかないので、待機を余儀なくさせるが威圧をもった啼き声には聞こえてこない。
足音が急に遠ざかっていく。この空間から逃れるように早足で、そのまま気配がなくなったのだ。
(どういうことだ?)
何かをこちらがしたわけではない。だが、氷獣がこの空間から去りたい事象が少なからずあったのだ。なぜか。
「……なんだ、これは?」
それに気付いたのは氷獣が突然いなくなり心に余裕を持てたからゆえだ。そもそも、それはユウヤのすぐ背後にあった。
ユウヤには特別な何かをすぐには感じられない。だが、それは理由として見るには十分だった。
見上げるように全体像を眺めると、そこには巨大な氷の結晶と呼ぶに相応しいものが輝き佇んでいる。
ドクンと、ユウヤの心臓が1回だけ大きく鳴った。
正直、戸惑うばかりであった。
余裕ができたことは偶然であろうが、それでもすぐに安全確認をするわけでもなく、上へ戻る手段を試行錯誤するわけでもない。ただ呆然と目の前にある半ば神聖視されているような結晶を見つめ直した。
立派なものだ。華のような造形で光を吸収し反射する様が、幾重にも重なり大きく聳え立っている。外方領域というところは暗くおぞましいところであると聞いていたのだが、初めてこの地を踏んだ身としては真逆の感想を抱いている。
だからこそ、尚更違和感が膨れ上がってくる。
その理由は案外なんとなしに分かった。
「これは……」
氷華をぼんやりと全体を眺めていると、端に別のものが転がっている。ゆっくりとそちらに近付きしゃがんで見止める。
そこにあるのは1本の長い棒。形状から察するに、それは剣であると分かった。しかし、触れようとしても出来ない。その剣自体が氷に埋もれているからだ。透き通るような氷の中にあったからこそ見つけることができたわけだが、それ以上にできることはないと理解した。
注視すると剣には無理矢理付けたと思われる、刻まれた文字があった。ただ、読めない。公用語が1つにされたことで今を生きるどんな人々とも会話をすることができるはずだが、今見えるそれは見づらいということではなくユウヤには解読できなかった。公用語には似ているが、それでも言葉に意味のない塊に見える。
なれば。
「人類統治前の遺産か? エラルティアかレイジアーナか。もしくはもっと前か」
推測が口から小さく漏れるも、どうにもなるとは思えないが、見た印象で人種によるものであることは濃厚だと判断はつく。しかし、それきりだ。ただ、この危険地帯で未だに人種がいた痕跡が残っていることの方が不思議でならないくらいにユウヤは思う。
いや、恐らく何かしらが原因で下へと落ち、上へ戻ることが出来ないまま、ここで命が果てた見るべきだとも思う。そうなれば、遺骸はどこにあるのか少々寒気を感じなくもないが、取り敢えずはもういない人種への祈りを捧げておくことにした。
「さて」
立ち上がり、辺りを見渡す。周囲に気配がないことを確認してから、上を見上げる。穴がぽっかりと空き、そこから差す光がこちらまで届くが、その距離は想像以上に開いていた。でかい穴が誕生したのは事実ではあるが、ここから見るとそれが小さくも見える。目測だけで、これ以上は上へと戻る見込みは持てない。
「どうすっかなあ」
頭をガシガシと掻き、途方もない窮地にさらされていることに遣る瀬無い呟きが漏れる。今、手元には食糧すら携帯できていない状況である。咄嗟に鞄を放り捨てた為に軽装備に近い。弾丸も少なければ、バッテリーも消耗が激しい状況だ。
つまり、万事休す。マコトが決死の思いで下に降りてこない限りユウヤにはここを生き残る術がない。
だが、その可能性はなるべくそうはなってほしくはないとも思っている。わざわざマコトも危険に身を投じる必要はないし、ユウヤの荷物が上にある分生存率は高くなるはずだ。ここは、ユウヤを切ってでも生き残るのが最善であろう。
氷獣の気配が完全に消えたのを確認して漸くして、部屋の広い方へと移動する。氷華の陰に隠れることが出来たお陰で助かったが、すぐにこの先が長いことを思い直す。マコトとは連絡を取りたいが、残念ながら無線機は衝撃で壊れている。予備は荷物の中なので、これ以上の連絡手段はない。
けれど。
何かしらの対策を考じ、行動にも移さねばならないだろう。それがユウヤのするべき問題だ。だが、生存率の高くなる上への移動手段を持ち合わせてはいない。時間をかければできないこともあろうが、落下する危険性やかけられた時間によって敵に捕まるという選択肢がある分には安易に上昇という判断はつかないのだ。
溜息を吐き、今度は正面から氷華をなんとなしに眺めてみる。
「…………は?」
先ほどはわからなかった。そこが裏に位置し、あまりの巨大さ故に気付かなかったのだ。
それは正面から見たときの氷華のあまりの美しさに呆然とした訳ではない。確かに、見れば見るほどその輝きに惹かれることがないでもないが、ユウヤが驚く先には別の要素が含まれていた。
――――人だ。
人種なるものがそこにいたのだ。
体格、容姿からして少女である。少女が氷華を中心にして眠っているのが見て取れる。それはまさに、氷の棺に包まれた少女の姿であった。
◇
目を惹くのは白銀色に輝く髪である。但し、氷付けにされているせいで乱れる様が永久に固定されている。目は深く閉じられ、口は固く閉ざされているのがよくわかる。両の手が胸の前で組まれているところを見れば、まさしく、棺に入れられた人間そのものであるのだが、それでもそれが完全に死を司っているのかどうかと問われれば、首を捻ってしまう。
状態で見れば生者として見ることができないのに、どうしてかそれが死んでいるとは見えなかった。
生きているのではとすら感じる。
先ほど感じた違和感がそれだ。
生命の波動とか、目では感じることができないものを今は全身に浴びているような不思議な感覚が辿る。畏怖にも似た感覚に近いのだろうか。
そういえば、あの氷獣はこの氷華を凝視した後、直ぐさまこの部屋から去って行った。おそらく、氷獣ですら今ユウヤが感じる感覚を身に受けていたのだろうと予想が出来てしまう。
確実性のあることは言えない。だが、それが異常性のあるものであるとは言えた。
じっと、少女を見つめる。
目や口は固く閉ざされているのに、その表情は穏やかに見える。そもそも、氷の中にいるのにその状態がよくわかることも珍しいのではないだろうか。それが氷華が美しく思う所以にもなろうが、少女の姿形がよくわかることにも状況からして疑問に思う点になる。
それはともかくとして、少女の容貌は可愛いと言えるのではないだろうか。姿からして幼いこともあり、小さな体躯は見るからに子どもの愛らしさを内包している。それも相まって、彼女の銀髪が強調される。膝ほどまで伸びた髪が乱れ広がっているのだから、全体像としても幻想的なものとして捉えられるのだ。
反して、服装は心許ない。極寒の地帯に纏うものとしては白のワンピース一枚のみである。通常なら凍死確定であろうに、表情を見ても平気そうというのがまた不可解と言うべきであろうか。
ともかくとして、考える。今の自身の状態なぞ既に眼中にないほどに、今、一人の少女がこの場に存在している理由が全くわからないのだ。
同時に、この少女を助けねばという正義観念にも駆られる。
目の前で眠る少女を放って自身だけ助かる道を模索するなんてナンセンスだ。
だからこそ、ユウヤは徐に行動を開始した。
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