詩はいつだって胸の奥に
心の奥に響かせられるのは、同じく心の奥から湧いたものでしかできず、頭を使うだけなら頭に理解させることしかできない。この事象は反転し得る。
夢という袂を分かって、現実に存在しているわたしたちは、常でもないかもしれないが、夢を夢として見るものだ。
この話の証明は、まさしく心臓の音が成している。全身に響いていくならば、それはただの鼓動でなく、「詩」そのものになれるから。
表現とは姿形を変えた復讐である。全てがそうとは言い切れないが、原動力は、「現実に含む全要素Uからの表現要素Aの切除」になり得る。芸術を志す者は、「私」と「私でない」の分別をはっきりさせたい者でもある。切除するのは、そのままでは自我と混ざってしまうから。そうであろう。
かたくなにカンヴァスとにらめっこして、ふと気づくこともある。その糸の一本一本でさえ言葉で、文字で、詩になり得る。凡て詩を形成する一要素になる。大きな天井の、天上の星たちが、輝いているのをふと目で追うだけでいい。
星は星の数ほどあるのに、そして、何もない。
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