血よ!血よ!
われを形成する無数の粒と。われを形成する無数の糸と。
立体。試錐。思想。空間的な。包括する図形の群を連れて歩く山羊たちの飼い主、続くは羊とカシミヤウールのカルト集団、踊る柵、思考する茸。
包を持つて質と成せ。思考連合からの使命だ、指名だ、死命だ、わたしたちは炎、燃ゆる者でなければならない。萌ゆる者でなければならない。なければない。
粗なる早々の輪にて、夢は今や未知の奥に。道は開かれたのに未知は横たわる。霧の中を進むにはこの灯ではやや暗い。暗がりを進む撫でる体温。
歩行を続けるたびに明瞭になる思考よ、ただ左脳と右脳の中持ちであり続け。
続け!続け!思考軍共よ!
血よ!血よ!すべてを染め明かせ!
尊い光の八等分をする。袁敏のある刃物の音が。
切り裂いて、切り裂いて、ただ男のように。暗がりから除算される響く命の意志が彫刻されている。木製の柄が狂気と社交ダンスを躍らせる。
音の出る機械となった女を抱いて。享楽のために実った女の意志に刀を差していく男たちの欲望を見た、紫色の下品な、下品な欲望の色。桑の果実。
暗い、暗い温水を浴びて、腹を引き裂いて曰く、意識は誰のものでもないと。
思考とは思考か?連なる白い糸を本質と成せ。彼の文字は神経を指し示す、忘れられた紙の行方を、神の行方を知る証人は思考だけが属している。
限られた歴史はその中にあるのだから。座す、天の天下り。夜が落ちてきた、転落死する星々が涙となった、そうして霧が形成されたというのだ。
尽きに月ない問いかけ。
続け!続け!感性の徒よ!
血よ!血よ!月夜をも染め明かせ!
枝葉末節を見るなとした。検閲処分の出典?
無い。無い……隠されたものにありはしない。
わが名を贖え、わが名を伴え、わが名を携え、警戒せよ。
全ては総てであるがままで美しいのに、それはそうでないと否定する物語たちが円弧を描いて歩いている。混迷と昏迷の中から選び出した四肢は「[avoid]」。
夢にも忘れない、ゆめゆめ。顧みてはならない帰り路を覗いて覘いて除いてそうしてできたのが人生という峠であり径だ。
続け!続け!理解の獣!
血よ!血よ!世闇をも染め明かせ!
血よ!血よ!わが名にあらまりし世界!描写せり世界!大元するのは役者の心臓よ!心臓の魂は血だ!魂とは眼球だ!ならば眼球が世界の比喩でないわけがあるか!
血よ!血よ!わが名を指し示せ!表現せよ!
血よ!血よ!ただ朱く在れ!
全ては総てのまま、あるがままに美しいのだから、!
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