理想の物語

 諸君、理想の物語はあるか? 私はある。


 断っておくが、理想の有無で貴賤を判じようとするものではない。

 ただ、私が書きたいだけなのだ。


 さて、本題に移るとしようか。


 私の理想の物語。

 要約すれば、こうなる。


「主人公は“黒騎士”であり、メインヒロインは(少なくともヒロイン達の内の一人は)“お姫様”である」

「“お姫様”だが、身分が王女(皇女)であり、容姿が端麗ならば(むしろ私が設定すれば確実に端麗になるが)、それ以上の縛りは無い」

「かつ、この二人が結ばれる話だ。身分差なぞ、あっても無くても構わない。そんなものは踏み越える」

「『リアリティー』という名の悲恋製造装置など、恋愛成就に比べればゴマ粒のような代物である。邪魔なら吹き飛ばせ」

「ハッピーエンドであれ。定義は最低でも3つ。『主要キャラの生存率(100%であること)』『主人公とメインヒロインが結ばれる(ヒロインが複数いる場合は全員とハーレムを形成する)』『後顧の憂いをゼロにする』である」


 以上5点、全て満たして”理想”となる。


 くれぐれもディストピアものなどではなかったりするし、悲恋は言うに及ばず。

 私のこだわりは相当に頑固なのだ。

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書きたいが故に書くのだ 有原ハリアー @BlackKnight

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