第3話


 俺は目を覚ました。最初に目にしたのは白い天井。


 周りを見ると母さんと父さんがいた。


「奏!!目が覚めたの!?」


 僕が目を開けたのを確認すると母さんがこっちに寄ってきた。


「ん。まあ大丈夫だと思うよ……」


 その言葉を聞いてほっとしたのか母さんはへたり込んでしまった。


 父さんも脱力しぐったりしている。


 その後、色々あったが、親は帰っていった。一週間後には帰れるそうだ。


 一応、頭を打ってしまったので記憶喪失かどうか確認する。


 名前は、黒井 奏。17歳で重桜高校の2年5組の学生だ。


 まあ名前を憶えているのでOKだろう。記憶喪失ではないことはわかったので良しとする。


 しばらくした後、俺は眠りについた。

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