第34話 貴方と私の居酒屋メニュー
ミフネ「かんぱーい!」
日も暮れて私とミフネとクロシマさんはとある居酒屋に居た。昨日もここでミフネと飲んでた気がする……
ミフネ「人類は私と飲むために生まれてきたのだわ」
私「私を人類と一緒にしないで!」
クロシマ「……?」
クロシマ「それにしても、ミフネさんは変わらないね」
ミフネ「どういう意味かしら?」
怪しい笑みを浮かべながら、ミフネはクロシマを見つめ返している。
私「ちょっとミフネさん、何カッコつけてるのよ」
嫉妬してるみたいな私、ちょっとカッコ悪い。
クロシマ「人と飲むのが好きだよね」
ミフネ「これでも人は選んでるつもりよ?」
どういう基準で私が選ばれたのか気になるが……
私「ていうか何口調変えてるのよ。いつもみたいにだわだわ言いなさいよ」
ミフネ「やだ、スミカさんが私をいじめる……(うるっ)」
私「やめて!クロシマさんは私のイケメンよ。ミフネさんにはあげないわ!」
なんかものすごいこと口走っているが酔ってるせい。酒のせい。
クロシマ「げほっげごっ///」
ミフネ「wwwwww」
店員「ご注文の串かつ、刺身盛り合わせ、チャンバラ貝でーす」
ミフネ「あっれー、スミっち唐揚げ頼まなかったのー?もしかしてクロシマさん意識してカッコつけてるんじゃないのぉ?」
私「そ、そんなことない!昨日食べたからもういいの!ミフネさんだって串かつと刺し身と貝って何?そんなキャラじゃないでしょ!」
ミフネ「素敵な殿方が目の前にいるんですもの。お口に合いそうなものをチョイスさせていただきましたわ。こういうのがお好きでしょう?」
クロシマ「あ、ありがとうございますミフネさん。ミフネさんもいつものように生とチーズを召し上がってくださいよ」
私「いつものようにって何!?」
ミフネ「ふふふwスミカさん。貴方にはわからない、二人だけで過ごした時間がたーっぷりとあるのだわ」
私「!?///」
クロシマ「ちょっ、よしてくださいよ。だいたい、飲みに行くときはコンドーさんやキシダさんもいたでしょう(汗)」
なんだ。職場の飲み会か。それでも……いいな……ミフネやクロシマさんはお互いにどんなもの食べてるのか知ってるんだ……
ミフネ「で、クロシマさんとスミっちはどういう関係なのだわ?そこんとこ、まだ聞いてなかったんだけど?」
私「!!///」
唐突にコイバナ振ってくるな……
クロシマ「えっ?ど、どうって言われましても……ねえ」
私「…………(じとーっ)」
私「そこは冗談でも『結婚を前提に交際をさせて頂いてます』とかリップサービスしてよ」
クロシマ「え、それってどういう……」
私「なに?言えないの?イケメンのくせにー」
ミフネ「スミカ、そんなこと言って……スミカはクロシマさんのこと好きなの?好かれたいって言うだけで、スミカがクロシマさんのこと好きじゃなきゃ意味ないのだわ」
私「私?私は……どうなんだろう。好かれたいって思うよ。でも好きってどういうことなのか良くわかんないよ……」
クロシマ「…………」
クロシマは目を丸くして私を見ている。何か思うところでもあったのだろう。
ミフネ「ぷはーっビールうまー!!!」
私「イケメン軍団から好かれたい!」
クロシマ「スミカさん、酔い過ぎです」
私「ん?……ああ、クロシマさん、私のイケメンになってください」
ミフネ「カレシでも愛人でもなく、イケメン枠wwww」
クロシマ「ちょっとスミカさん?どういう意味ですか?意味わかりません」
私「一方的に私を好いてくれればいいのよ。私が迷わないくらいね」
ミフネ「それは身勝手な要求?それとも愛の告白?wwwwごきゅごきゅぷはーーー」
クロシマ「ははっ……はははっ……」
私「イケメンは10人くらいほしいなぁ……」
クロシマ「ははは…………えっ?」
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