第24話 一度受けた技は二度どころか百連発

ここは3丁目の中華料理店。普通の醤油ラーメンにフカヒレが混入されたニュースで話題沸騰、誰もが注目のホットスポットである。



私がフカヒレが混入していない醤油ラーメンを食べているとまた一人お客がやってきた。


クロシマ「こ、こんにちは」


私「……こんにちは」


クロシマは駅前のスイーツショップのイケメン店員である。それは抗いようもない事実であり、面と向かってしまえばドキドキが止まらないのはもう仕方がない。


私「ふ、フカヒレ、混入してませんからっ!」


キリモ「えっ、この人誰?カレシ!?」



クロシマ「あ、あの……その……」


私「フカヒレ、混入してませんからっ!」


キリモ「メンマ美味しいwwww」


主人「……(汗)」



主人「ごほん。今日はクロシマ君が来てくれたの?うれしいねえ」


クロシマ「はい。祖母に頼まれまして……ははは」


主人「フカヒレの排出率は0.1%と超低め設定だからね。前回当てた子は超ラッキーだったね」


私「え、排出率?」


クロシマ「町内会の特別調査委員会というカードを使えば、SSRスペシャルスーパーレアのフカヒレが当たる確率がなんと3倍になるんだ」


私「…………(ざわざわ)」



キリモ「騙されちゃダメだよマネージャー。0.1%だからラーメンを1000回食べたら1回くらい当たるかもって思ってるかもだけど、いや絶対思ってると断言するけど、それは間違いだから!それが3倍になっても大差ないから!」


クロシマ「マネージャー?ていうか貴方は?」


キリモ「僕はマネージャーにマネジメントされてるしがないスーパーアイドルさっ!」


クロシマ「僕はクロシマです。町内会の特別調査委員として、ここのラーメンを抜き打ち調査しに来ました」


キリモ「お勤めご苦労様です」


クロシマ「お、おう」


キリモ「ジロジロ」


クロシマ「な、なんですか」


キリモ「ふーん?」


クロシマ「何?」



なんか二人で盛り上がってる……。ほっといてラーメン食べよう。


私「ずるずる~」


…………


私「ごちそうさまでした。抜き打ち調査終わりーっと」


キリモ「やっぱり」


クロシマ「抜き打ち調査に来てたんだ」



私「なっ///ち、ちがう。違うから!」

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