第23話 ただのイケメンには興味ありません
「ヘイ!カモン!ベイベー!Yeah!」
茨城アナ「こんばんはエブリワン」
栃木アナ「本日もチェキチェキ!な時間がやってまいりました」
この二人はアナウンサーのイバラキ・ヒトミとトチギ・リエ。最近よくテレビやネット放送で活躍している。
茨城アナ「にゅーっすラインナップ!どぞーっ!」
栃木アナ「ででででーん!」
茨城アナ「まずはこちら!」
栃木アナ「3丁目の中華料理屋で醤油ラーメンに誤ってフカヒレ混入事件!」
茨城アナ「な、なんだってー!ほんとにほんと!フカヒレ混入!?これは事件ですわ!」
栃木アナ「近所の住民の話によると、先日夕刻に出された醤油ラーメンにフカヒレが入っていたそうです。お客がクレームをつけたところ、店主はそれはメンマだと主張しており、両者の主張は平行線をたどっています。両者ともに法廷での決着も辞さない構えです」
茨城アナ「なんていうことでしょう。これはフカヒレのようなメンマなのか、メンマのようなフカヒレなのか。謎は深まるばかりです。商店街は特別調査委員会を立ち上げ、問題のあった中華料理屋を近く抜き打ち検査する予定だそうです」
…………私も抜き打ち検査しなくちゃ。
ガラガラガラッ。
店主「へい、らっしゃい!」
私「醤油ラーメンをください」
店主「はい。醤油ラーメンですね」
…………
店主「お待たせいたしました。こちら醤油ラーメンになります」
……フカヒレ入ってない。さてはあのニュース、ガセだったか。
キリモ「あれ、マネージャーじゃない?」
私「……?どちら様でしょうか」
ふと振り返ると見知らぬ……いや、どこかで見たような青年がラーメンを食べていた。
キリモ「僕だよ。僕!忘れたの?こないだ僕のマネージャーになったでしょ!」
私「あーあー、そうでしたね。なってません」
キリモ「もしかしてマネージャーもフカヒレのニュース見たの?」
私「げほっげほっ」
キリモ「ウケルwwwwwていうかマネージャーかわいいwwwww」
私「むすっ///」
キリモ「いやあ、実は僕もなんだよ。気が合うね僕たち。ほんとにマネージャーになっちゃいなよ。ついて来て立ってるだけでいいからさ」
私「からかわないでくれますか?」
キリモ「僕は真剣だよ」
私「真剣にからかうのやめてください」
キリモ「もーう、そうじゃなくって……あ、フカヒレ入ってるラッキー♪」
私「なにっ!?」
私が慌ててキリモの方を振り向くと、キリモはじっとこっちを見ている。
キリモ「ジロジロ」
私「だ、騙したわねっ!」
キリモ「うひゃひゃwwww」
私「あーっ!フカヒレじゃなくてメンマが入ってるーっ!ラッキーっ!(やけくそ)」
キリモ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
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