10. RETURN TO BAG,AND GO TO QUEST.

「おーい! かばんちゃーん!」

 サーバルがそうかばんに声を掛ける。

「どうだったー? サーバルちゃーん!」

 かばんはサーバルに対し、そう訊く。

「ちゃんと連れてきたよ! ほら、私の後ろに!」

 サーバルはそう答える。

「え……? どこ?」

 かばんがサーバルに対し、そう疑問を放つと、サーバルは。後方の空を振り向き、アフリカオオコノハズクが居なくなっていることに気付く。

「あれ? どこに行ったんだろう……?」

 サーバルがそう言いながら、上空を見回す。

 すると。

「どこを見ているのです。私はもう少し、下の方に居るのですよ。」

 そんな声がし、サーバル、かばんは、見る場所を空から地表へと切り換える。

 そこには、サーバルが見失った、アフリカオオコノハズクがいた。

 そんなアフリカオオコノハズクが、サーバルたちを見て言う。

「どこを見ていたのですか。お前らは気が付くのが遅いのですよ。」

「あれ。ハカセ、なんで歩いてるの? たしかさっき、飛んで連いてくるって……。」

 サーバルがそう訊く。

「飛ぶのも結構体力が要るのですよ。まあ、歩く時ほど足は疲れませんが、翼がキツいのです。だから最後のほうだけ、歩きに切り替えたのです。サーバルが速くて、余計に体力を使ったのです。連いてこれた私を誉めて欲しいのです。」

 そんなアフリカオオコノハズクの言葉を「はい。」や「すごいですね。」等の言葉で適当に受け流した上で、かばんは全員の姿を見てこう言う。

「これで全員……、ですね。じゃあ、行きましょう。」

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 一方その頃。

「それじゃあ今日も、帽子泥棒を探しに行くのだ!」

 アライグマは目覚めて一番にそう言った。

「ふあー。今日もアライさんは早ーいねー。」

「なんなのです……。人が気持ち良く寝ているのに……。」

 その横で寝ていた二人がアライグマの声で起きてそう言った。

「ああー。ごめんねー? ハカセー。」

 フェネックは隣で目を擦るワシミミズクにそう言う。

「……ねーねー。アラーイさーん。ちょっと声が大きーみたいだよー。」

 フェネックがアライグマにそう指摘する。

「あっ。ごっ、ごめんなさいのなのだ。」

 アライグマはワシミミズクにそう言う。

「まあ、ともかく。今はこの森が出るのが先なのです。行きますよ。ハカセ……いや、アライグマ、フェネック。」











 そんなこんなで二時間が経つ。しかし、まだ三人は森から出ていない。

「だいぶ歩いたのです。そろそろ飛ぶのに切り替えるのです。」

 ワシミミズクがゼエゼエと荒い息を漏らしながらもそう言う。

 そして一行は、あるものを見つけた。

「……家、なのです?」

 見つけたのは洞窟。奥に行くほど、暗くなっているのが分かり、中には苔やら雑草やらが生えている。

 そんな怖い風貌ではあるが、“洞窟”ということに関しては、スナネコの家と類似している。

「アライグマ、フェネック。ちょっと付いてくるのです。」

 ワシミミズクはそう言い、中へと入って行く。

「はいよー。」

「わ、分かったのだ。」

 言われた二人もそう声を上げ、ワシミミズクに付いて行く。


 しかし、三人はまだ知らなかった。

 その中で、セルリアンよりも恐ろしい生物が待ち受けていることを。

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「すみませーん!」

「おお、来たか。……って、耳!? 尻尾!? それにもう一人が翼……って、友達って、獣人だったのか!?」

 男がそう声を上げる。

「獣人って、何ですか?」

 かばんはそう男に聞く。

「へ? ああそうか。お前ら、違う次元から来たから呼び方違うのか。いいか? 獣人ってのはだな……。」

 男の長い、獣人の説明が始まった。


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 質問コーナー

「さあ、始まりました! 今回の質問コーナー!」

「ファンタさん、今回も質問、来ていないみたいですよ。」

「は!? また!?」

「チョウドヨカッタヨ。ファンタグレープ、チョットボクニツイテキテ。」


 とある部屋


「オイファンタ。マタデテネエジャネエカ。イツボクガデテクルンダヨ。」バキボキボカスカドスッ!

「ぐっ……! だから、出すって早いうちに!」

「オマエゼンカイモソウイッテダサナカッタジャネエカヨ。マアイイ。ジカイマデニダサナカッタラ、ブッ●●●放送禁止用語!」ドスッ!ドカドカドカドカッ!ゴツッ!

 ボスはそう言いながら、部屋から立ち去った。


追記

先程、なぜか一時的に文字コピペバグが発生しておりました。

すみませんでした。

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けものブレード 柊木緋楽 @motobakaahomaker

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