episode8

〈夜side〉


星から仕事の電話が入った。


夜「はい。もしもし」


星「仕事だ」


夜「じゃーなー「お前、フザケンな!いい加減にしろよな」何?俺そんなに暇じゃねぇんだけど?」


星「猫と戯れてるだけだろーが」


夜「あ?何言ってんのか聞こえないなーチビ」


星「チビじゃねぇ!仕事の話っつてんだろ!」


夜「はいはい。さっさと用件言えっての」


星「ある女を捕まえてくれ。場所はメールで送っといた」


夜「報酬は?」


星「出る。150万」


夜「そんなに価値あんの?」


星「あぁ、そうらしいぞ」


ふーん。どうしよっかなぁ…まぁいいか…


夜「受けよう」


星「そりゃどーも」


夜「じゃーな」


星「あぁ」


すぐさま星から送られて来たメールを見る。

なるほど…。さて、行きますか…。


指定された場所はもう使われていない廃工場


「あ、あなた…誰!?」


夜「俺はただの運び屋です。そして今回運ぶのは…あなたです」


「はぁ?何言ってるの?頭おかしいんじゃない?」


夜「別におかしくはないですよ?」


「おかしいわよ!!」


夜「ぎゃーぎゃー、ぎゃーぎゃーうるせぇなぁ…。しばらく黙ってろ」


ドンッ 女の鳩尾を殴る


「うっ…」


夜「あーあ…ちょっと痣出来ちまうけど…まぁーいっか」


女を抱えると手早く星に電話を掛ける


星「あ?」


夜「俺だ。この女引き取りに来てくれ」


星「メンドイ…。だから依頼人(クライアント)の元へ連れて行け。話なら通しておく。んで、地図なら今送っといたから。じゃ!」


夜「あっおいっ!ハァ…マジか…」


と、言いつつも送られて来た地図に目を通す。案外近い…。


夜「ハァ…行くか…」


だるっ…









コンコンッ


「はい」


夜「運び屋でーす。頼まれてた女を連れて来ましたー」


「運び屋?何でも屋に頼んだハズだが…?」


さっきとはまた違う声。


夜「俺はその何でも屋のチビに頼まれてやってるんでー。文句はそいつに言ってくださーい」


あのクソチビッ!話通してなかったのかよ!


「まぁいい。入れ」


夜「ども、失礼しまーす」


「どーも」


夜「ちっす。気絶させる時に鳩尾殴っちゃったんでちょっとばかし痣ができるかもしんないっすけど…」


「構わん。これは代金の150万だ」


夜「どーも!」


「また、依頼するかもしれん。その時はヨロシク」


夜「はい!どーぞよろしく!ではまた!」


部屋から出て一つため息をつく。


夜「帰って寝よっと!」





もっと楽しい事ねぇかなぁ……

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正鵠の殺人鬼 noise @noise-soramafu

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