第9話 旅

あれからさらに数年・・・

計画は順調に進み、無事オープンした。

悠ももちろん行った。

世界はまたも平和になった。


だがそれも長くは続かなかった。


セルリアンの大量発生によって、ジャパリパークは壊滅状態だった。


フレンズは復活し、パークセントラルをセルリアンに乗っ取られるも、取り返さんと準備を進めていた。

そんなある日。


「・・・起きてください!起きてください!」


「・・・ん?誰?」


「私はミライです!とりあえず私についてきてください!」


「え!?ちょっ・・・」


悠は訳がわかっていない。

いきなり女性に起こされ、連れていかれたのだから・・・


〜ジャパリパーク〜


悠は眠り、そして目を覚ました。


「ん?ここは?」


「ここはジャパリパークです!そして私はパークガイドのミライです!」


「ああどうも・・・ってあの子は?」


「ああ!あのセルリアンに追われているのはサーバルさんです!」


「サーバル・・・サーバル!?」


「ど、どうしたんですか!?」


「いや、なんでもないです・・・後で話します。」


「は、はあ・・・」


なんやかんやで少し後・・・


「私は猫科猫目猫属のサーバルだよ!」


「お前、本当にサーバルか?」


「?そうだよ?」


「俺の事、覚えてないか?」


「?初めてだけど・・・?」


「そうか・・・」


〜ジャパリバス内〜


「ミライさん、さっきの話だけど・・・」


「ああ!はい、何でしょう!」


「この事はくれぐれも内密に願いたい。」


「数年前、「フレンズ解放令」ってありましたよね?あれによって、家にもフレンズが来ました。」


「それが、サーバルです。」


「このパークに何があったかはあまり知りませんが、僕のことは覚えていない。」


「非常に残念ですが・・・」


「まあ、頑張りましょう!この誰も来ないパークを再建しましょう!」


こうして悠とミライ、フレンズ達の旅が始まった。

そしてその後。悠は園長になっていた。


「ミライさん、大盛況ですね。」


「ええ!園長のおかげですよ!」


「ハハハ、みんなのおかげですよ!」


そんな時だった。


「緊急警報。緊急警報。キョウシュウ付近にて、巨大セルリアン発生。直ちに急行せよ。」


「行きますか。」


「はい。」


こうして二人は現場に向かった。

二人は気になった。道中にフレンズが全く見当たらなかったのだ。


・・・こうして大規模なセルリアン撃退作戦が行われた。自衛隊も出動したが、やむなく撤退した。人間の敗北である。


「くそ・・・仕方ない。キョウシュウから撤退しよう。」


「え!?」


「仕方がない。俺も悔しいが、どうしようもない。」


こうしてスタッフは、留守番としてラッキービーストを置き、ゴコクエリアへと撤退した。


ヒトは弱い生き物である。

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