第8話 終焉の時

ピンポーン


「はーい」


悠が出た。


「警察です。お宅フレンズ居るでしょ?」


「はい。」


「引き取りに来ました。」


「!?なんでですか!」


「各国合同で収容施設が造られてね、そこに行かなきゃいけなくなったの。さあ早く。」


「はい、わかりました。」


悠は悔やんだ。自分だけではどうしようもなかったからだ。


「父さん、母さん・・・」


「ああ、今テレビでやってる。全く酷いものだ。」


「悠、仕方ないのよ・・・」


「サーバル、今までありがとよ。」


「?どうしたの?」


「お前は・・・ここから離れなきゃいけなくなった。」


「え?どうして!?」


「収容施設ができたからだと。すまん、俺達一般人じゃどうにもできないんだ・・・」


「そんな・・・」


「大丈夫だ、また会いに行ける。」


「本当?!待ってるからね!」


「ああ、必ず。」


「警官さん、連れてきました。」


「ああ、ありがとう。すまない、私には何の権限もないんだ・・・」


「それって・・・」


「私の家にもフレンズがいたんだ・・・だけど、国のせいで連れていかれた・・・190を超える国と一警官じゃ裁判でもどうにもならないだろう。本当にすまない・・・」


「この子達は絶対手荒に扱わない、それだけは約束しよう。」


「はい、よろしくお願いします・・・」


「今までありがとう。サーバル。」


「うん、また会おうね!たまには遊びに来てね?」


「ああ、絶対行く。」


「じゃあ行こうか。」


「はーい!」


こうして、ヒトとフレンズの楽しい日常は、思わぬ形で幕を閉じた。

だが、この物語は終わりではない。

まだ、もう少し、続きがある。



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