第4話 裏

世界、そして日本は「フレンズ解放令」によって活気に溢れ、尚且つ平和だった・・・


だが時の日本国総理大臣は知っていた。

その平和、活気はいつまでも続かないことを・・・


「フレンズ解放令」発令から1週間後の話。


〜国連〜


国連本部では、地球上全ての国の元首・代表が集まる国際会議が開かれていた。

議題はそう、

『「フレンズ解放令」の廃止並びに収用施設建設について』


議論は白熱。

地球上全ての国、即ち100を超える。

意見が合わず複数回開催か、と思われていたが、意外と早く話がまとまった。


結論はこうだ。


1.フレンズ収容施設「ジャパリパーク」を日本国主導により建設。

2.完成次第各国をブロックに分け、それぞれのブロックで順次「フレンズ解放令」廃止。

3.抵抗するものは、警察、軍若しくはそれに準ずる組織で鎮圧に当たること。

4.収容施設の管理は日本国が行い、必要に応じて各国が支援すること。

5.パークは一般人立ち入り禁止とし、必要最低限の人数で管理を行うこと。


以上の事が即日決められ、これを「フレンズ条約」とし、全ての国が批准した。


〜総理官邸〜


そんな事があった。

それで総理は頭を抱えていた。

これでいいのか?と

形ががどうであれ、親しんだであろう動物である。それを引き離すことに変わりはない。

どうにかできないものか・・・


そこで総理は、米国大統領に電話でこう提案した。


『Mr.President, there is one plan for accommodation facilities the other day.

In the resolution of the United Nations, do not open the park to the general public. Although it was,

I think that you should also release the park in general.

I will tell you the details in the United Nations.

(大統領、先日の収容施設について一つ案があります。

国連の決議に於いては、パークを一般人に公開しない。としましたが、

パークをやはり一般解放すべきだと思います。

詳しいことは国連でお話いたします。)』


と伝え、アメリカとしては賛成と言われた。


次に中国


『總統,有一天住宿設施有一個計劃。

在聯合國決議中,不要向公眾開放公園。雖然是這樣,

我認為你也應該發布一般的公園。

我會告訴你聯合國的細節。(訳同じ)』


中国としても賛成。


続いてロシア、韓国など、大国と周辺諸国の賛成は手に入れた。

いよいよ明日が国連臨時総会である。

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