登場人物紹介 1

・女大公カイエン

 主人公。

 フルネームはカイエン・グロリア・エストレヤ・デ・ハーマポスタール。

 紫がかった黒髪。深い灰色の瞳。土気色の顔色。

 多分身長は150センチ台。

 徹頭徹尾、最弱なる主人公。

 物語のはじめは18歳。

 生まれつき体が弱く、その上に片足が不自由なため杖が手放せない。

 ハウヤ帝国、帝都ハーマポスタール女大公。

 ハウヤ帝国皇帝の弟で、大公だった父親が病気で急死したのち、15歳で大公位を継承した。

 彼女を生んだ後、皇帝に望まれて父を捨て、皇帝の妻となった母親との間には確執がある。



・元・獣神将軍ヴァイロン・レオン・フィエロ

 現・女大公の男妾。

 元・ハウヤ帝国将軍。獣人の血を引く偉丈夫。物語のはじめは23歳。

 多分身長2メートルを超える。

 獣神将軍としてフィエロアルマ軍を率いていた。

 理由もわからないまま、皇帝への不敬罪を問われ、女大公の男妾にされるという恥辱刑を受け、将軍位を剥奪される。

 赤みがかった金茶色の髪、光が当たると金色に見える、翡翠色の瞳。

 生真面目な性格。一度思ったら一生変えないであろう頑固さが身上。



・大公軍団長イリヤボルト・ディアマンテス

 通称イリヤ。甘い顔つきの美形さん。大公の私軍を率いる団長。たぶん27歳くらい。通常モードではおしゃべりだが、裏の顔は怖い。

 うなぎのようなつかみどころがない男。実務能力アリアリの大公軍団軍団長。

 黒っぽい鉄色の髪、鉄色の瞳。裏設定ですが、ちょっと猫背なので身長190センチくらいあるがそうは見えない。



・ハウヤ帝国皇帝サウル

 第18代皇帝。

 皇帝としてそつなく19年、帝国を統治し、領土も拡大した。

 世継ぎの皇子が未だおらず、そのため、皇位継承に関する典範を変えるべきか悩む。物語の冒頭で44歳。



・ハウヤ帝国皇后アイーシャ

 カイエンの母。

 大公の妻でありながら、皇帝に請われて皇帝の妻、皇后に立った。通称:宝石の君。虚栄心が高く、宝石で飾り立てて人々の前に現れる。

 もとは貧乏官吏の娘で、美貌が自慢。自分に似ていない娘、カイエンには複雑な感情を持つ。物語のはじめで34歳。



・前大公アルウィン

 カイエンの父。物語冒頭ですでに故人。

 皇帝の弟。一見、真面目で優れた能力を持っていたが、兄皇帝とは不仲だった。

 妻を皇帝に奪われる。それでも自分を見失うことなく、一生を……?

 自分によく似たカイエンを愛していたが、その愛は束縛的なものであった。

 享年38歳。



・クリストラ公爵夫人ミルドラ

 皇帝サウルの妹で、前大公アルウィンの姉。カイエンの姉にして実は叔母。

 物語の始めで42歳。



・クリストラ公爵ヘクトル

 ミルドラの夫。帝国東部国境を領地とし、城塞を築いて守る、帝国の重鎮の一人。



・皇女オドザヤ

 母は皇后アイーシャ。カイエンの異父妹。皇帝の第一皇女。16歳。別名、琥珀の姫。



・皇女カリスマ

 皇帝の長女。第ニ皇女。母は第一妾妃である、属国ネファールの王女ラーラ。13歳。



・皇女アルタマキア

 皇帝の第三皇女。母は第二妾妃である、自治領スキュラの公女キルケ。12歳。



・リオハ伯爵令嬢マリアルナ

 カイエンの幼馴染。

 カイエン17歳の時に病死。 

 崇高な志があったが、志半ばで病に倒れる。

 なかなか出てこない……。



・エミリオ・ザラ将軍

 帝国軍の将軍。大将軍不在のため、将軍の中で一番の年長。実力者。



・ジェネロ・コロンボ

 通称、豪腕ジェネロ

 元、ヴァイロンの副官。三十絡み。ヴァイロンの後の将軍に任じられる。



・騎士シーヴ

 差別されている階級から、騎士に上りつめた。今の所はカイエンの小姓格で彼女の護衛も兼ね、外出にはついて回る係。自分の出自にはあまりこだわりがなく、実力で上がってきた天才肌。現実的な性格。

 浅黒い顔に亜麻色の髪。目の色は胡桃色。

 物語冒頭で19か20歳。彼は自分の誕生日を知らないので、年齢は大体の数字です。



・前軍団長アルベルト・グスマン

 前の大公軍団長。今は帝都の女郎屋の楼主。



・大公軍団副官マリオとヘスス

 双子の副官。寡黙で賢い。イリヤの下なので苦労する。



・執事アキノ

 カイエンの執事。

 父の代から大公家につかえる。

 カイエンと同じ持病でやや足が不自由。そのため、主人に献身的に仕えるが……。



・乳母サグラチカ

 カイエンの乳母。アキノの妻。



・侍従モンタナ

 大公家の侍従頭。執事の下で実務を行う。



・女中頭ルーサ

 まだ若いが実力派。頭が良くて仕事ができ、口が固い。美女だが身持ちも固いようだ。女騎士ブランカの妹。



・料理長ハイメ 

 大公家料理人。カイエンの食事は彼が作る。



・ウェント伯爵

 皇帝の使者。



・女騎士ブランカ

 女騎士シェスタ

 女騎士ナランハ

 カイエンの後宮に雇われた女騎士。三交代で任に着く。ブランカは女中頭ルーサの姉。



・スライゴ侯爵アルトゥール

 スライゴ侯爵夫人ニエベス


 ……謎。

 謎ながら書いておくと、物語冒頭でアルトゥールは28歳。妻のニエベスは16歳。



・“メモリア“ カマラ

 大公軍団治安維持部隊の隊員。

 一度見た情景を写真のように記憶し、克明なスケッチで書き起こすことができる特殊能力者。



・真っ青な目の男・ガラ

 謎。多分、彼も獣人の血を引くと思われる。



・黒髭黒衣の男

 謎。皇后に近い地位にあるらしい。



・ノルマ・コント

 カイエンの専属仕立屋。



・カルロス

アルトゥールが使っていた少年。



 これ以降は、第二話の登場人物紹介で。

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