敵の正体が分からないというのは、こういう誤算を生じるという……。
属性による失敗なのか、方法が間違っていたのか、何にしても容赦ない反撃と容赦ない描写が恐ろしい。
個々ではなく隊による戦力、というのも、乱戦になると不利に働くのですね。加えて恐怖と絶望感。
アレが討ち果たさねばならない敵、という事実が底知れなく思えます。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
国内では最も?有名な関ヶ原の合戦がわずか1時間で終わった例など、過去の戦史を見ても崩壊した軍勢は一瞬で敗走してしまうそうです。なんともつまらない、という個人的印象です。(自分勝手でスミマセン。)
私はなんとも納得がゆかず、多人数の軍勢が敗戦するという様を本作にて自分なりに表現してみました。集団を維持するのが規律(ルール)なら、ルールが根底から覆されたらバラバラにもなるだろうな……などと考えました。
一方で敵は1体なので、強くしぶといです。人間側はこの後、被我戦力差を「柔軟性があり、融通が利く」集団作りによって解決しようとします。
実はこの点が、ソフトウェア製作の現場においてバグに対して効率的に開発を進めることと類似しています。本作執筆のきっかけであり、設定の原点とも言えます。(そういった意味で対立構造をソフトウェア開発に喩えれば、影の王=開発時に発生するトラブルやバグ、とも言えます。)
そして誕生したのが本作です……。(おおげさです。)
生き残っていた部隊も恐慌状態に陥りつつある状況、ティータが生き残っているのか以上に、アキムの状態がこれは、影の子に取り込まれてしまったという事なんでしょうか。となると部隊は壊滅してしまい、町へと影の子が雪崩れ込んでいるという様な。しかしリューゾは何をやっているのか、何か密命でも受けているのかとも思ったんですが、そんな状況じゃ無さそうだし、果たして生き残る事が出来るのかどうか、また読みに来ます!><
作者からの返信
感想ありがとうございます。
聖弓魔法兵団が影の王に敗北し、アキムもついに戦闘の最中、意識が途絶えてしまいました。その後の悪夢のような記憶……。今回のエピソードでは断末魔のような最期、バッドエンドを描いています。
一方で後輩のリューゾはおっしゃる通り、理解に苦しむ行動をとっています。彼が役割を果たしていれば、アキムの運命もまた変わっていたかもしれません。
……以上、思わせぶりな言い方ですが、戦闘の結末や疑念の真相については次からのエピソードで明らかになります。
本作中盤の山場ですので、是非お楽しみください。