祝福と喝采

四十度近くの灼熱の中

土から出ぬ蝉、繁殖せぬ蚊

生きる為に活動を停止した進化よ

優しく陽射しが弱くなったころ

鳴き始めた鈴虫

生命保存と生命維持と生命活動と生命判断に

祝福を

その野生に喝采を

退化した我らにはてんで分からぬ

永久の進化

永遠の真価

やはり人間は底辺を生きるもの

獣に負けるもの

因果応報の成れの果て

いつか土に還る日を見られるか

そんな日を見られた時に祝福と喝采を

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