桜が咲いている
桜が咲いている
これでもかと咲いている
咲いているから憎くなる
憎悪と言えるほどに憎くなる
知らず顔で咲き誇り
綺麗でしょと言わんばかりの
その態度
癪に障りて苛立ち募り
綺麗と思うなかれと言い聞かす
ふさが花の重さで枝垂れている
風が吹くたびに花弁が舞って
人好き顔で輝いておいでだ
桜は、桜咲き、春の訪れを明確にする
季節の花よ
始まりに終わりを添える憎っくき花よ
私はお前を見るたびに悲しくなる
綺麗になれない私が寂しくなる
別の生き物なのに、こうも違うと
同じ生き物でも、こうも違うと
羨望が体を埋め尽くして
もう一度、
憎っくき桜よ、早く散れ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます