蒼
ひなが一日、部屋にこもる
光り輝くのはパソコンとテレビのみ
LEDなぞつけなくても明るい
きっと窓を開ければ、もっと明るい
そんな世界に私はいたくなかった
一歩、外に出れば世界は開かれよう
虚しくなるよう、情けなくなるよう
きっと蹲って泣いてしまうかもしれない
世界が綺麗すぎて泣いてしまう
きっと世界では、こんな私の狡さなどものともしない
悲惨で、陰惨で、狡猾な世界がどこかにあると思うのに
私は、私の部屋でしか語れない
私の部屋は蒼天色
大好きな蒼の空
どうしてこんなものを好きなったのか
尊いなぞ思ってしまったのか、澄み渡った空は部屋の壁紙に
優しく強く「いつでも大丈夫だ」と言われてしまう
私は困ってしまう。分かっているから困ってしまう
困るから蒼天は言うのだ「大丈夫だ」と
外への勇気ではない、生きてもいい「大丈夫」
私の蒼天よ、お願いだから、何度でも「大丈夫」と言っていて
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