Epilogue and Prologue

パークを去ってから2ヶ月後。

仕事から戻った私は家の鍵を開ける。


「ただいm…」

「おっかえりなさーい‼︎」

「わぶっ‼︎」


扉を開けるやいなや、飛びついてきた姿がある。 ベージュの服に犬耳と尻尾。私の元飼い犬、ソラである。


ここはジャパリパーク職員寮。

今、私はジャパリパーク新人飼育員研修生として、パークで働いている。

パークを去ってからの1ヶ月半ほどは、仕事や身の回りの整理をして、パークに引っ越す準備をしていたのだ。


本来であれば職員寮にフレンズは立ち入り禁止なのだが、ソラと私は元々ペットと飼い主という関係で特別にお目こぼしをもらっている。


「ちょっと待っててねー、今ご飯作るから」

「わかった!」


家族のような、親子のような会話も、今や日常になった。

パークに来た当初はこんなことになるなんて考えもしなかった。

先輩のパークガイドさんが言っていた言葉、


「出会えた奇跡に感謝です!」


まさにその通りだ。

一期一会の出会いに感謝しよう。

これからもどうかよろしくね、ソラ!

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