革命でも起こすか

 なるべく北斗と重複する部分は抜粋して、手短に話そうと思う。

 俺は昔からこんな感じで、社交的な北斗の影に隠れてばかりいた。

 他人の目が何よりも怖かった。少しでも躊躇ためらったり、隙を見せれば一瞬で噛み付いて来る獣のようで恐ろしかった。

 だからいつも家に籠って、本ばかりを読んでいた。静かな空間は気持ちが落ち着いたからだ。

『ねぇねぇ湊斗、今からドッチボールしに行くんだけど、一緒に行こうよ』

 北斗は俺と正反対だった。社交的で人付き合いが上手く、いつも遊びの中心にいた。俺はそんな北斗に引っ張られて一緒に遊ぶのが好きだった。北斗は俺の知らない世界をいつも見せてくれたから。

『えー、湊斗が行かないなら俺も行かない。だって、湊斗が一緒じゃないと楽しくないんだもん』

 2人で1つ、足りないものを補いながら俺達は生きて来た。それでよかった筈なのに、いつからだっただろうか。北斗と比べられる事が多くなったのは。

『湊斗ってあのガリ勉だろ? 取っつきにくくて俺苦手』

『やっぱ北斗が居ると場の雰囲気が違うよな』

 俺は湊斗で、北斗は北斗だ。いくら比べられたってお互いにはなれないし、それは一生変わらない。

『双子なのに性格違いすぎ』

『北斗と違ってノリ悪くね、あいつ。一緒に居てもつまんねーんだよ』

 ただ北斗の事を羨ましいと思った。もし俺が北斗だったならどうしただろう。北斗みたいに社交的で、友達が沢山居たら毎日どれだけ楽しいだろう。そんな下らない事ばかりを考えては時間を浪費していた。

「湊斗くんって面白い人ね」

 基本言われるのはつまらないとか地味だとか、そういう事ばかりで面白いと言われたのはそれが初めてだった。

「……眼科か、もしくは耳鼻科を受診した方がいいんじゃないか。いい医者なら紹介するぞ」

「私どこも悪くないよ。……あっ、でも湊斗くんの眼鏡かっこいいよね。私も一度でいいから掛けてみたいなぁ」

 香深羽瑠かふかはるとはクラスと委員会が同じだった。香深は保健委員に自ら立候補していたが、残りの男子の委員が決まらず。厳選なる抽選の結果、俺は貧乏くじを引かされた。

 毎週決められた日に校内中のトイレのハンドソープの補充と保健だよりの貼り替えをするだけ。仕事があまりに単純すぎて退屈だったのか、校内を歩きながら香深がこうして話しかけて来る事は定番となりつつあった。

 香深を一言で説明するのなら能天気、これに限る。きっと香深の脳内では花畑の中、うさぎとくまが二足歩行で踊り回っているに違いない。

「俺のどこを見てそう判断した。弟と間違えてるのか」

「まさか、北斗くんと湊斗くんを間違えたりしないよ。

 ……私が何気なく言った疑問に全部答えてくれるでしょ? それが面白いなって」

 思い出し笑いをするようにクスクスと笑った香深へ俺は難色を示した。

 毎週木曜日の放課後、校内のあちこちを歩きながら雑談を交わすだけの関係。同じクラスだと言うのに普段は口をきく事もなかったが、この関係は少しだけ心地よかった。


 香深が異端者だと知るのは中学2年の夏。その前の日に委員会の当番で会ったから、その日は金曜日だった。

「気持ち悪ぃ、こいつ」

「猫生き返らせやがった」

 校門辺りに出来ていた人だかりが興味を失くしたように1人、2人と消え「悪魔だ」「きったねぇ」と下品な笑い声を上げながら走り去って行った。

 全員が居なくなったのを確認してから、香深は腕に抱いていた灰色の猫を下ろした。にゃーんと鳴いた後、猫は軽やかな足取りで何処かへ駆けて行った。

「香深……?」

 振り向いた香深はとても青白い顔をしていて、俺の名前を呼んだ声は震えていた。香深の足元には既に乾いた血だまりがあって、そこからタイヤの跡が伸びていた。

「一緒に帰ろう」

 どう声を掛けたものか分からず、俺が恐る恐る掛けた言葉に香深は頷いて、俯いたまま隣を歩き出した。

「……さっきの猫、目の前で轢き殺されたの。猫が車道に飛び出して、車は止まり切れないまま、何食わぬ顔で走り去って行った」

 酷いでしょうと呟いた香深の言葉と顔は怒りの色に染まっていた。

「猫が行こうとしていた先……公園には小さい声で鳴く子猫が居た。……あの猫、お母さんだったの。可哀想だったから」

「生き返らせた、のか」

 少しとがめるような口調になってしまった事を俺は後悔した。

「聞こえてた、よね。……私、悪魔なんだって。……気持ち悪いんだって」

 香深は立ち止まり、俯いた。

 何か声を掛けて、慰めなければと思うのにそれが出来なかった。言葉が何一つとして出て来なかった。

「同じような子がね、いっぱい居るの。

 親に売られた子、能力が原因でいじめられた子、虐待を受けた子。親に殺されかけた子、逆に親を殺してしまった子。

 その全員が、化け物だって後ろ指を指されて来た。能力を持っているだけで同じ人間なのに、害虫を始末するみたいに徹底的に駆除しようとして来る。

 ……私はまだマシ。誰かを傷付ける事はない。ただ石を投げられるのを黙って耐えていればいいだけ」

 それで香深が傷付いた傷は誰が癒してくれるのだろう。きっと周りの人間は優しくなんてしてくれない。轢き殺された猫の死骸を遠巻きに眺めるように、香深の事もそう扱う。

「香深、俺は」

 だからせめて誰か1人だけでも、俺だけでも味方になってやるべきだと思った。

 お前は悪魔じゃない、悪い事なんて何もしていない。そう言ってやるべきだと思った。

「俺は……」

 頭の中で言いたい言葉は組み立て終わったのに、あと言うだけの簡単な事が出来ない。

 北斗みたいに明るい声で、北斗みたいな笑顔で、北斗みたいに……。

 そこまで考えてふと気が付いた。俺は黒瀧湊斗だ。弟に手を引かれ、弟の影に隠れなければ行動する事も喋る事も出来なかった兄の方。

 ……そんな俺に何が出来ると言うのだろう。俺の言葉で誰かを救う事なんて出来る訳がないのに。

「ご、ごめんね。湊斗くん……ごめんなさい」

 俺に謝る理由なんて何もないのに、香深はさも自分が悪い事をしたかのように謝罪を述べ続けた。

 肩を震わせ、涙を拭う香深に渡そうとしたハンカチはポケットの中で右手と一緒に固まったままだった。

「それじゃあ……さよなら」

 その日だけ香深は“また木曜日に”とは言わなかった。

 香深が学校に来る事はなくなった。季節が秋、冬と過ぎて上級しても。卒業式の日、名前を呼ばれても立ち上がる人間は居なかった。



 2017.08.13

「湊斗、何か嫌な事でもあった?」

「別に何も……」

 ボキッと音を立てて折れたシャーペンの芯をワークの上から払い落し、俺は首を左右に振ったが全然進んでいない手元の問題集を真横から眺め、京兄さんは「はい、嘘発見」と笑った。

「俺の目を誤魔化せると思ったら大間違いだぞ。……いいから話してみな」

 京兄さんは自由な人だった。口ではあーだこーだ言いつつも、何だかんだ話を聞いてくれる面倒見のいい京兄さんに俺達は幼い頃から頻繁に相談事を持ち込んでいた。

「……北斗を怒らせてしまったみたいだ。でも、それと同じくらい辛い事があって……」

「湊斗はどうしたかった?」

 正面きってどうしたかったかと聞かれれば、俺は頭を悩ませてしまった。すぐに結論を出せない俺に京兄さんは「ゆっくりでいいよ」と促してくれた。

「俺は味方だと、言ってあげたかった。

 俺の言葉であいつを慰められるとも、救えるとも思ってはいない。

 だが……泣かせたくはなかったんだ。あまり、上手くは言えないが」

「えっ、もしかして恋愛相談? いやぁ、湊斗もそういう年頃に……」

 そういうのじゃないとすかさず否定すれば、京兄さんは「冗談だって」と揶揄うように笑った。

「要は、湊斗は北斗になりたかったんだろ? 口下手な自分を変えたかったけど、結局出来ないまま相手を傷付けてしまった。……違う?」

 小さく頷いた俺の反応を見た後、京兄さんは更に話を続けた。

「無理に自分を変えようとしたって、空回りするのがオチ。車は電車になれないし、電車は飛行機みたいに飛べない。湊斗として生まれた以上、どんなに変わろうとしたってお前の根っこの部分は一生口下手のまんま」

 だから当面の目標を作ろうと京兄さんは言った。

「いつかその話を北斗に言う事。

 ……そうすれば自然と変われるだろ。あいつ、喜んでお前の手引っ張っていくだろうからな」

 その様子が容易に想像出来てしまい、俺は微かに笑った。

「んじゃ、俺は不貞腐れてたもう1人の方に行って来るから。

 ……謝られた時に言う言葉、今から考えておけよ」

 ……俺は北斗になりたかった。いつも集団の中心に居る北斗が。いつも誰かを笑わせ、本音で向き合う北斗が。曲がった事が大嫌いで、困っている人間のためならばなりふり構わず駆けて行く勇敢な北斗が大好きで、憎たらしかった。

 北斗が嫌な奴なら心から嫌いになれたのに、それが出来なかった。

 ……だから俺は京兄さんの言う通り、いつかが来るまでこの話を2人だけの秘密と称して蓋をした。

「俺こそ悪かった。……ごめんな、北斗」

 ……この先どうするべきか、北斗もそして【オチコボレ】のメンバーも、思いは一つだと思う。


 湊斗が話し終えてすぐ、北斗は自分の両頬を強く叩いた。一回、二回と真っ赤になるまで叩いた後、北斗は湊斗から受け取ったハンカチで目元を強引に拭い取り、複数回に分けてコクコクと頷いた。

「異端者が全員可哀想な被害者かと聞かれれば、俺もそうは思わない。

 破壊の異端者や響くんのように、誰かを傷付ける事が当たり前……反省の色も見せない相手だって居るだろう。だが、異端者に対する偏見のせいで香深のように一方的に傷付けられる者も居る事は、知って欲しかった」

 香深の姿を思い出す。体中のあちこちに暴行の痣が残っていて、逃げられないようにと両足の裏を焼かれていたせいで彼女は自力で歩行すら出来ない状態だった。非戦闘能力な上、女性の香深に惨い行いをした防衛軍に湊斗の苛立ちは許容範囲を超えていた。

「だから北斗、こんな考え方は出来ないか?」

 そう言って湊斗は北斗の手を握った。緊張しているのか、指先が氷のように冷たくなっていた。

「異端者との共存……それを“異端者の保護“と言い換えてみたらどうだろう。当然異端者の事を殺す事はしない。やったとしても精々、抵抗された場合に多少傷を付ける程度だ。武装は護身用と認識する。

 香深と同じように非戦闘能力の異端者や殺戮を行っている“排除対象”になっていない者は保護する。……破壊の異端者や響くんといった過去に他者を傷付けた経歴のある“排除対象”もだ」

 教室内に動揺が広がった。異論を挟もうとした北斗を制するように、湊斗は説明を続けた。

「勿論、彼等を赦すつもりはない。彼等を殺すのではなく生かし、犯した罪を償わせ更生させる。……これが彼等との共存と言えるんじゃないか」

 込み上げて来たものを抑えるので精一杯だった。やがて肩が震え、嗚咽が漏れ。涙のせいで視界が歪んだ。

「1人で畑山くんの遺志を継ごうとする必要はない。俺達は双子、2人で1つなんだ。重すぎる荷物も2人で手分けして持てばいい。

 ……だから辛い時は辛いと、頼ってくれ」

 北斗につられる形で湊斗の目から涙が零れた。眼鏡のレンズに落ちた涙を拭おうと湊斗がそれを外した瞬間、隣に座っていた北斗が勢いよく彼に飛び付いた。驚いた湊斗の手から眼鏡が転げ落ちた直後、支えきれなかった湊斗諸共2人が床へと倒れ込んだ。

 大丈夫かと比与森を始めとした【オチコボレ】のメンバーが駆け寄る中、湊斗は自らの上に覆いかぶさったまま泣きじゃくる北斗の背を優しく擦った。

「兄貴、やっぱ天才だ。そうだよ、俺達……2人で1つだもんな」

 蓋をしていた感情が、ずっと保留していた答えが清算された時。見た目も趣味趣向も性格も、好き嫌いだって違う双子の表情は照らし合わせたように同じ泣き笑いを浮かべていた。

「今までごめん。……ごめんな、“湊斗”」

「いや、俺こそずっと黙っていて悪かった、北斗」

 三度目の喧嘩、そして三度目の仲直りを終えた2人の様子を眺め、廊下から【レットウセイ】の制服を着た男子生徒が歩き去って行った。

「兄貴が50、弟も50……ようやく1人分ってとこか」

 そう独り言を呟いた後「赤星、探したぞ」と廊下の角から顔を出した花条に彼はゲッと顔を歪ませた。

「……【有限戦争】再開だ」



「けどさ、一応防衛軍管轄だろ? 異端者の保護とか怒られたりしないかな」

 湊斗から貰ったポケットティッシュで鼻を思いっきりかんだ後、トナカイのように赤くなった鼻頭を掻きながら北斗は首を捻った。

「今更だろ。前のレインボーブリッジと今回、どっちも北斗とこるりは完璧目ぇ付けられてる筈だ」

 比与森の指摘に北斗は「確かに」と頷き、苦笑を零した後向かいにちょこんと座っていた有馬に声を掛けた。

「そうだ、有馬さん。あの時止めに来てくれてありがとう」

「別に。感謝される程の事はしていません」

 相変わらず素っ気ない反応を取った後、フンと顔を背けてしまった有馬に北斗は再度「そんな事ないよ、ありがとう」と声を掛けた。顔を背けるのは照れ隠しだと比与森が教えてくれたためか、彼女の振る舞いも転じて可愛らしいものに思えて来るから不思議だ。

「理事長も仰ってました、文句があるなら防衛軍に革命でも起こしてみろと。理事長自身が異端者の事をどう思っているのかは不明ですが、少なくとも私達が異端者討伐に参加する事に難色を示していました」

 有馬の説明に全員が相槌を打ったり、頷いたりしながら反応を示した。

 精々防衛軍の構成員の盾程度にしか認知されていない。そう言っていた灰島の目には憤りがメラメラと湧いていた。

「取り敢えず俺達の目標は【有限戦争】で勝利し、異端者を一人でも保護する事ですかね」

「そういう団体とかが居ればいいけど……難しいか」

 飛影・貞原の言葉に全員がうーんと首を捻った。異端者の保護団体と言われ、すぐに異端者研究所が脳裏に浮かんだものの防衛軍構成員・宇賀神の話を思い出し慌ててその考えを撤回した。

 異端者研究所は本来彼等の能力を解明し、殺すための施設。ほとんどの研究員が政府の人間で構成され、異端者を存命させようと奮起している者はごく一部。協力を求めたとしても、防衛軍にバレたら最後狙い撃ちにされるリスクが高すぎる。それは何としてでも避けるべきだろう。

「異端者擁護派の人間を探す、以外に方法はないかもね。

 それか、手始めに学園で革命でも起こすか」

 眠たげな顔をしながらペラペラと流水のように話し始めた戸塚に、黒宮は「それこそ無理な話だろ」と答えた。

「【セイトカイ】と【フウキイイン】は論外。【ユウトウセイ】もそっちの二つに傾くだろうし、青龍寺が手綱引いてる【ウキコボレ】が耳貸すとは思えねぇ。【レットウセイ】は俺達よりも連携出来てねぇチームだ」

 諦めろと諭すように話し始めた黒宮とは対照的に、北斗は「赤星くんと青沼くん、凪紗さえどうにか出来ればなぁ」と頭を悩ませた。

「……北斗、お前まさか【フウキイイン】以下の三つを引き入れるつもりか?」

 比与森の質問に北斗は力強く頷いた。呆気に取られる面々とは違い、北斗は何故か余裕に満ち溢れた表情で指を折り始めた。

「だってまず一人目の赤星くんは最初に俺の意見に賛同してくれたし、青沼くんは青龍寺先輩のやり方を……というか、人を傷付ける事自体を躊躇ってるように見えた。

 それから凪紗。あのマヤって女の子と何があったのか、俺には分からないけど。凪紗は俺達と同じように言ってない事があると思うんだ。

 だから赤星くん・青沼くん・凪紗の3人にまずは俺から話してみるよ」

 確証は何一つない筈なのに、堂々と胸を張って自分の意見を口にした北斗に黒宮はまだ物言いたげにモゴモゴと口を動かしていたが、やがて諦めたように「どうせ言っても聞かないんだろ」と溜め息混じりに頷いていた。

 当面の目標も、直近で北斗がやるべき事も決まった。後はやるだけだと意気込んだ北斗は頭上から聞こえたブツッとテレビの電源が入るような音に顔を上げた。

 各教室内や廊下のあちこちに設置されている壁掛けのモニターには、講堂が映し出されていた。演壇中央に立つ理事長の右手側に【セイトカイ】、左手側に【ウキコボレ】のメンバーが横一列になって並んでいる。

「それではこれより、【有限戦争】第二戦目【セイトカイ】対【ウキコボレ】を開始する」

 てっきり中止になったのではと頻りに目を瞬かせ、イマイチ状況が呑み込めていない様子の北斗を見遣り「嗚呼、そう言えば寝てたもんな」と微笑混じりに湊斗が口を開いた。

「【オチコボレ】と【フウキイイン】は引き分けの結果、異端者弾圧に参加させた形にして準備が整い次第他の二戦を行うと理事長から説明があった」

 銀塔との勝負がまたの機会に持ち越されてしまったのは残念だったが、響との戦闘と泣き疲れたせいもあってか体が酷く重い。引き分けという形に終わってくれて良かったなと考えながら、【ウキコボレ】そして【セイトカイ】戦への対策のためモニターを食い入るように見ていた北斗は、視界の隅に映った芥答院けとういんの顔色に意識を集中させた。

 そう言えば先程から一言も口を割っていない上、ずっと俯いていたなと思い出しながら北斗は芥答院の隣に移動し、その右肩をちょんちょんと人差し指でつついた。僅かに顔を上げた芥答院の相変わらず冷ややかな目に委縮しながら「体調悪い?」と問い掛けた。

 うんともすんとも言わないまま、視線をさ迷わせた後。芥答院は【オチコボレ】のメンバー達を一瞥した後、声を潜めた。

「……話がある。お前にだけだ」

「……えっ、俺に?」

 北斗の素っ頓狂な声はモニターから響いたブザーにかき消された。

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