モブであるはずの俺がまさか世界を救うとは

タカハラ

00「ここはどこなんだ……!と言うか世界を救えってなに……」

ちょっと待って欲しい。


ここはどこなんだよ。俺の記憶が正しければ何時ものように高木と高橋さんをからかいつつ学校で話していた筈だ


なのに、俺が今見ている景色は見慣れてる学校じゃなくRPGに出てくるような街だ。


何で「嵐野学園2/2」の主役であるあの二人高木と高橋さんじゃなくモブの一人である俺なんだ!?

訳わかんねぇーよ。ただ俺は平凡なモブでいたいのに……


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『嵩原よ』


なんか聞こえてくるし、知らないところに来るし


『おい、聞け』


あ?誰だよ。さっきからうるさいな。状況整理してたのに


『おいおい、口の聞き方悪いな』


誰だって知らないところに来させられたら口悪くなるだろ!


『まぁ、気持ちはわかるが落ち着け。お前なんでここに連れて来られたか知りたいんだろ?』


あぁ、知りたいさ。なんでモブである俺が連れてこられなきゃいけない理由をさ!


『教えてやるよ。お前は選ばれたんだ。魔王を倒し世界を救う役割勇者に』


は!?訳わかん!なぜモブ役の俺が選ばれたんだ!てかお前は誰なんだ!姿を表せ


『落ち着けって、選ばれたのは世界各国の神の話し合いの末だ。そして、俺はこの世界の神で話し合いの決定権を持っていた者だ。とっあ、スマン、時間が無いからもう行くな。とにかくこの世界救うの頑張ってくれ!最初に役場に行って勇者の登録してきてくれ!それじゃーな』


は?ちょ、待てよ。どうやれば帰れるんだよ!


『変える方法、其は………魔王を倒す事、それだけだ!それじゃーな』



溜めて言うことじゃねーだろ。それ以外にないか教えてくれ!

______

……って、行ってしまった。神ってなんだよ、と言うか本当訳わかんねぇーよ。

なんだよ、魔王を倒さないと帰れないとか帰りてぇ……、帰してくれよ。


モブの俺には荷が重い!!


「ふざけるな!俺はただ平凡に暮らしたいだけなのに!!」



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モブであるはずの俺がまさか世界を救うとは タカハラ @takahara_01

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