第11話 観光?新メンバー?
それにしても、あんなにリーゼルさんとサリナたちがはしゃぐとは思わなかったな。
何を話したかって言うと自動車を「竜車より速い魔道具がある」と置き換えたり、飛行機のことや武器関係の事も話した。
もちろん日本自体のことも。
「そんなにはしゃぐ事じゃないだろうに」
そんなことを1人考えていた。
何故1人なのかっていうと・・・
俺たちはあの後、今日は自由行動という名のクエスト休みにした。
俺だって日本から来てまだ一日しかたっていない。
多少のこの世界の情報はリーゼルさんから教えて貰っているが、自分の目でも確かめてみたい、というか観光したいのさ。
そして俺は外出用の服に着替えて準備をする。
お金の心配は無いし、観光するか。
観光した後にギルドに行ってからこれから必要になるものぐらいは買っていくか。
サリナたちいたら誘っていくか。
部屋を出てまず、サリナの部屋に行く。
「おい、サリナ入っていいか?」
「いいわよ〜」
「お邪魔しまーす」
「どうしたの?」
「実は今から町を見て回るんだけどミイナも誘って一緒に行かないか?」
「いいわね〜行きましょ!それなら今から着替えるからミイナの所に行っていてちょうだい」
「分かった。集合はロビーでいいか?」
「いいわよ。じゃあそれぞれ着替えたら行くわね」
「了解」
サリナの部屋を出る。
サリナとミイナは基本的に一緒に行動するから、サリナがいるってことはミイナも部屋にいるだろう。
ミイナの部屋にきた。
「ミイナいるか?」
「いますよ。どうぞ」
「失礼するよ」
「どうかされたんですか?」
「みんなでこの町を見て回るのはどうかなぁと思って来たんだけど一緒にくる?」
「はい!いきます!あ、でも着替えるので少し待っていてください」
「分かった。集合はロビーだからそこで待ってるよ」
「わかりました〜」
そうしてミイナの部屋を出る。
よし、これで準備万端だな。
ロビーで待っていると、サリナたちが外出用の服に着替えて来た。
服も似合っていて「可愛い」と言ってしまいそうだったが今は飲み込む。
「じゃあ行くか!」
そう啖呵を切って宿を出る。
改めて歩いて町を見ていると色んな人がいるもんだ。しかも、神さまは魔王がいると言っていたが全然そんな感じをさせていない。
本当に魔王がいるのか?と感じるぐらいだ。
「ここってとてもにぎやかだけど他の町もこんな感じなのか?」
ミイナに尋ねる。
「まあ、魔王城に近づいて行くほど活気は薄くなっていきますがほとんどこんな感じですよ」
「なるほどね〜」
つまり、ここは魔王城からかなり離れた場所ってことだ。
「ねえねえ、真城。私ギルドで少し買い物したいんだけどいいかしら?」
サリナが俺に聞いてくる。
「ギルドか、いいぞ。俺も丁度買いたい物あったし。お腹も減ったしな」
「よし!決まりね!」
そう言ってギルドに向かう。
「そういえば買いたい物ってなんだ?」
「回復系のアイテムよ、魔法で傷は治せても疲労は治らないしね」
「そうなんだ」
そうしてギルドに着いた。
「腹ごしらえは買い物を済ましてからでいいだろ?」
「いいわ」
「構いません」
そうして中に入り2階へ上がる
「あ、真城さん丁度いいところに!」
そう言って受付嬢さんが近づいてくる。
昨日見ただけなのに名前覚えてるってどんな記憶力だよ。
「どうしたんですか?」
ミイナが聞く。
「実は新しくパーティーに入りたいっていう竜人族の女性がいるんですが実は問題がありまして」
「と、いいますと?」
っていうか、問題ありの人を押し付けようとすんなよ。
「その、実はかなりの願望思考でありまして、それゆえ今まで入ってきたパーティーでは孤立してしまったり、追い出されたりしていまして・・・よかったら引き取って見ますか?」
なんとなくだがまさか、あれじゃないだろうな。
「一応、話をさせてもらっていいですか?」
「ええ、構いませんよ。ではこちらにどうぞ」
そう言われ奥に連れて行かれる。
そして応接室見たいな部屋の前にきた。
「この部屋にいますので話が終わったらお呼び下さい」
「わかりました」
そう言って受付嬢さんは戻っていく。
俺たちが部屋の中に入るとそこには・・・
「よく来たな、お前が我の仲間となるものか?我が剣の前に立ち塞がる魔物を共にうち滅ぼそうじゃないか」
眼帯をして所々に包帯をまいている中二病がいたのだった。
うわ〜痛いなぁ〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます