暴力(※閲覧注意 非道徳的、暴力的です)

「フランク」

いつか詩集を出したいと思ってインタビューの練習をしまして

死臭がしました たはは

たは たは たははは

鋭角のついたスコップを叩き込みました

美少女の顔面が崩壊して目玉が破れました

ひなんごうごう

防空壕の上でサインの練習

ユダヤ語で

「わが闘争」

夢をみた

象がレイプされている

もう止めてくれ

僧でも憎でもいい

おしりに煎れてくれ

豆を、ビーンズ、入れて、ベイビー! bi-nnzu irete!


煎れてくれ

雨を 蒸留して 世界に注いでくれ

平等に

なんて祈りはいいから


限られたリソースをどう振り分けるか

僕は蟹に着色する手を止めた

翠ということはないだろう

蜂鳥じゃあるまいし


ムーミンの薫製

なかは真っ黒だ

これも除外


ネイルアートはまさに歯垢の芸術

長髪はやめよ

我々は真理を


リソースを分ける前に 昼食

ソースを振りかけた

フリットというのは揚げ物のこと


何語?

さあ? 

イギリス語じゃない?


とりま強制収容所をつくりま。

ねぎまがとれま!

たいりょうにころしま!

ころしま?

ころしま!!

(あちゃ〜)


フランク! にげるんだ。

カスタネットが、カスタネットの相方のほうが、

音漏れしている


やつらは血も好きだし

女の子も好き

煮染めたロリコン軍団


さあ涙をふくんだベイビー

リソースは限られているからね。

ここでヒットは逃げだよ

打ち返せベイビー

波打ち際まで

かっ飛ばすんだ







「無題2」


1.

叩き付けるように胸が苦しいのに

叩き付ける術も紙もノートもパソコンもねぇ

じっさいうらうら胸から湧いてくる嘆きにはなんの特殊性も魅力も生産性も驚きもやさしさもねぇ

バカやろう! 逃げ場は嫌いだ

空想は後ろ向きで、のうのうとしながら

のうのうとしたころに

戻りてぇオナりてぇ

抵抗しねぇ奴を殴りたい殺したい泣きたい自己憐憫うぜぇ

旅に出なけりゃなぁんも書くことねぇ

人に会わなきゃなぁんも書くもんねぇ

馬鹿馬鹿しい

詩なんざ読むのは優しいから、

目が滑ってなんのとっかかりもなく

寝るな

詩よ 殴り殺せ

比喩だ、くだらねぇ、使い古しだ、

何が殺せだ、

やめろ、言葉を、

動け、体、心、むだだ、

それも言葉か、

電車に乗るな。

逃げたい逃げない

逃げてどうする?

留まってどうする?

部屋の空気を入れ替えろ、

台所を磨け 

そして寿命を迎えるか?

馬鹿野郎。

すべきことなんてない。

助けは求めない。

狂うな。それだけだ。

大事なことは。

どうとでもなる。

とにかく今はノートが見つからない。

半狂乱。



2.

おれにはとんでもないやぼうがある

現実逃避願望

毎朝 毎夕 毎夜

目をあけるたび とじるたび

開ける旅 閉じる旅

青い鳥や赤い島のことを考える

シマウマやトゲのついた生き物のことを考える


沼地を訪れたのはつい昨日の夜のことだ

城の松明が赤赤と燃えていたのも

森に霧が立ちこめていたのも

ずっとずっと前のことではない


海を飲み干したり、山を抜くような

暇があるなら、洗い物でも洗っておいで

お前はかなしいおとこ

かしましいおんなにもなれずに

りっぱな青春を白濁で汚して

日がな墓標で背中を丸めているのだから

茶飲み友達をつのろう、つのろうと、

シャベルに手ぬぐいを、巻きつけた所で今日も終わる

掘り出したって何も無いんだぜ そこには

ひとつひみつを

君が毎晩寝ている畳の下には大量のブラジルの農家が埋まっている

そこには世界一のコーヒー豆がベンチでアップをしている

己を熟成させ、君に飲まれるのをじっと待っている 

じっとりとした額に髪の毛を貼付けて。



3.

大好きなものに しるしをつけました

そして忘れました ひゃくねん、たつまで

僕はなにもしないときめた

なにもなにもなにも なにもいらない

愛も青春もきみもきみのかわいさもぼくのかわいさも

いきるかいも朝日のひかりも夕日ののこりも

時雨のかおりに蝉のほこりに 僕は埋めた 

ましょうのおんな そう あのうたを 埋めよう

売買 マイ・スィート・ダーリン

杯杯 マイ・スウィート・ガール 

灰灰 マイ・スウィート・スィート・ボーイ・ガール・ハニー・マター!

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