◆ミドル10◆ 守られる存在

GM(羊夏):「お姉さん大丈夫ですか!?」

シシリー:「危ないからこっちに隠れて」

GM:「怪我が……血が……!」

シシリー:「いいから。そこで座ってなさい」

GM:「今撃たれましたよね……? あのトカゲとは違いますよね !?」

シシリー:「いいから。大丈夫だから」

GM:「……私のこと庇ったんですか」

時吉:「こいつはこの程度で死ぬようなタマじゃない」テレポートで下りてきて合流したよ。

シシリー:「上にいたのは?」

時吉:「エントゲーゲンだ」

シシリー:「うん、じゃあ私が対処するわ」で、左肩を抑えながら、血の付いた手で羊夏の頭をポンポンと叩く。「いい? あなたはまだ一般市民守られる存在よ、今は。だからそこで黙って座ってなさい。あのおじさんに任せて、ね」

GM:「……でも……」

時吉:「そんな体で何ができる。じっとしてろ」

シシリー:時吉には「だいぶ減らしたから、あとよろしく」と言います。

時吉:「あれでよかったのか? 許可はもらったが……」

シシリー:「いいんじゃない?」アサルトライフルの弾倉をリロードしながら「スナイパーライフルさえなんとかしてくれれば、とりあえずにはなるわ」じゃ、私は移動します。

GM:ではその時、上空に大きな影が飛来します。リザードたちの母竜、ワイバーンです。巣の子どもたちが一晩のうちにたくさん殺されてしまって大変お怒りでございます。

時吉:ほう。

GM:この区画にはネフィリムの巣が作られているので、定期的にネフィリムが大量発生するんですよ。

時吉:「おい。こっちが先みたいだな」

シシリー:「そのようね」エントゲーゲン先輩にはしばらくビルの上で震えててもらいましょう。丸腰で下手に動いたら死ぬもんね。では、 アサルトライフルを構え直します。

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