◆ミドル1◆ 各個撃破

GM:今からチュートリアル戦闘を始めたいと思います。

時吉:「報告に上がっているより数が少ねえな」

シシリー:「誰かが迎撃しているのかしらね」

GM:もしくは、ばらばらにいるのかもしれない。

時吉:どこかに潜んでいるという気配はない?

GM:今のところは感じられないですね。

時吉:「まずは各個撃破といくか。散らばっているってんなら、こっちには好都合だ」

GM:バディ二人は同じエンゲージ、至近距離にいます 。1グループ10匹のリザードが別々のエンゲージで2グループいます。

時吉:《†テレポート》でエネミーの至近距離に移動します。判定は(コロコロ)……成功だ。

GM:あなたは10匹ほどたむろしているリザードの群れの中に、音もなく降り立ちます。

時吉:「気持ち悪いね。囲まれるなら若いお姉ちゃんがいいよ」

GM:メインの行動はシシリーさんからです。何をしますか?

シシリー:時吉がいない方のリザードの群れに向かってアサルトライフルを撃つよ。

GM:何発撃ちますか? あなたはクリティカル値45%で4発撃てる女です。

シシリー:2発かな。それでも112%だ。

GM:ひえっ、恐ろしい。

シシリー:一発目は(コロコロ)……命中。

GM:回避します(コロコロ)……失敗です!

シシリー:先に一発目のダメージ(コロコロ)……22点!

GM:木っ端みじんに弾け飛び散りました。つらい。

シシリー:もう一発の方はどうしようかな、ここでストップしてもいい?

時吉:いや、撃ってよ!

シシリー:だってあなた、判定の仕方を覚えないと。

時吉:それぐらいできるよ!

シシリー:しょうがないなあ、なら撃ちます。(コロコロ)……あ、クリティカルだわ。

GM:回避……!(コロコロ)……無理……散る……!

時吉:じゃあ状況的にはこうだね。敵の中に降り立って「さあてと」って武器を構えたところを後ろからパシューンって撃たれて倒されて、「やっぱ俺いらないんじゃないかな……」

シシリー:安全装置を掛けてから、銃口から上がっている硝煙をフッと息で吹き消して、「先行くわよ」

時吉:「はいはい」……俺いるのかなあ?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る